エティハドでラストダンス迫るデ・ブライネ 稀代の司令塔がシティでの10年を振り返る 「楽しい時間を過ごしたかったし、人々を楽しませたかったんだ」
マンC退団が決まっているデ・ブライネ photo/Getty Images
CL出場権もかかる重要な試合
日本時間21日の早朝4時に迎えるプレミアリーグ第37節ボーンマス戦はマンチェスター・シティのレジェンドであるケビン・デ・ブライネ最後のホームゲームだ。
2015年にシティに加入し、今シーズンで10年目を迎えたデ・ブライネ。同クラブではここまで公式戦420試合に出場し108ゴール177アシストを記録している。ペップ・グアルディオラ監督の下で数々のタイトルを獲得したシティだが、この成功はデ・ブライネなしではありえなかっただろう。
そんなデ・ブライネとの別れは近づいており、本拠地エティハド・スタジアムでのプレイは1試合のみに。ファンにとっても特別な試合を前に、稀代の司令塔はシティでの10年間をクラブの公式サイトにて振り返った。
「私たちが成し遂げてきたことを誇りに思う。ここに来ると、シティにはトロフィーを獲得するチャンスがあることがわかる。どれだけ勝てるかなんて、あまり考えない。勝つことをひたすら望むんだ」
「これまで勝ち取ったトロフィーすべてを見て、それを振り返ることができる。本当に素晴らしかった。楽しい時間を過ごしたかったし、人々を楽しませたかったんだ。私は良いサッカーがしたかった。ポジティブにプレイし、楽しみたいと思っていた。私は、ありのままの自分でプレイしていると思う」
「私たちは多くの人がやりたかったことをやっている。私のサッカーのプレイに人々が満足してくれることを願っている。私は最高のサッカー選手になるために一生懸命努力しているが、家族や友人たちとの生活も楽しみたいと思っている。なぜなら、両立できるからだ。それは完璧にうまくいっている」
「マンチェスターでは、家族との生活と私生活が本当にうまくいき、完璧に調和していた。みんな意見は違うけど、私はみんなを楽しませたいし、自分も楽しみたいと思っていた。それができたのならいいんだけど」
近年は怪我に悩まされることも多かったデ・ブライネだが、両足から繰り出される魔法のようなパスや強烈なミドルシュートはシティファンのみならず、サッカーファンの心に刻まれ、今後も語り継がれるだろう。
ホームでのラストダンスに「どんな気持ちになるか分からない」と語ったデ・ブライネだが、「試合に出たら大丈夫。とにかく勝ちたいんだ」と語っており、勝ち点3だけに焦点を当てているという。
FAカップ決勝ではクリスタル・パレスに敗れ、デ・ブライネ最後のタイトル獲得とはならなかったシティだが、同選手最後のホームゲームで負けるわけにはいかない。CL出場権確保に向けた重要な試合であり、勝ち点3が欲しいところだが、稀代の司令塔は最後のエティハドでどんなプレイを見せてくれるだろうか。