現役時代ACミランなどで活躍した稀代の司令塔であるルイ・コスタ氏は母国ポルトガル代表の後輩で現在はマンチェスター・シティでプレイするマテウス・ヌネスを擁護した。
加入1年となる昨シーズンは苦しい1年を過ごしたヌネスだが、今シーズンは低迷するチームの中でも奮闘を続けている選手の1人で、ここまで公式戦35試合に出場し、4ゴール9アシストを記録。本職の中盤での起用ではないものの、ウイングや右SBでプレイし、確かな成長を見せている。
ペップは今月のマンチェスター・ダービーの後、ヌネスの右SBとしてのポテンシャルを評価したが同時に「彼は中央でプレイすべきではない。なぜなら、彼は落ち着きがなく、賢くないからだ」と発言。この発言は中盤としてのヌネスに見切りをつけたと話題になったが、ルイ・コスタ氏はこれに反論し、中盤でもヌネスは輝けると主張した。
「グアルディオラがウルブスからマテウス・ヌネスを獲得し、起用し、称賛していた時、それは常に才能あるミッドフィールダーとしてであり、ディフェンダーとしてではなかった。私は彼を身体的に強いボックス・トゥ・ボックスの選手であり、非常に高いレベルの技術とパス精度を持つ選手だと評価している」
「彼は得点力があり、守備でもチームに大きく貢献するミッドフィールダーだ。右サイドバックに適応し、私の見方では、彼はその役割を十分に果たしているけど、それは彼の本来のポジションではないと思う」
「監督の彼に対する発言で、彼は少し自信を失っているかもしれない。彼は賢い選手だ。考え、動き、そして実行が速い。彼は右サイドバックとして成長するだろう。グアルディオラは彼を助けてくれる監督だからだ。しかし、彼が成長するためには、もっと自信を持つ必要がある。彼はどの監督も欲しがる選手だ」
「彼は謙虚で、真の戦士であり、非常に勤勉で、決して戦いから背を向けない。どのポジションでも、彼はこれからも輝き続けるでしょう。彼の幸運を心から願っている」(英『THE Sun』より)
中盤でもヌネスは十分にプレイできるポテンシャルを持っていると擁護したルイ・コスタ氏。ペップが今後中盤で同選手を起用するかどうかはまだわからないが、ポジションを失っても腐らずトレーニングを続けてきたからこそ、今出場機会を得ることができている。
また今節のアストン・ヴィラ戦(2-1)では値千金の勝ち越しゴールを決めたヌネスの右サイドはペップ・シティの大きな武器になっていることは間違いない。
準決勝まで進んだFAカップ、そしてCL出場権獲得とまだまだ大事な戦いを残すペップ・シティだが、ヌネスのパフォーマンスに注目だ。