中国にとって日本の勝利だと都合が良い? 日本の大量得点が中国の生き残りにつながる

中国代表を率いるブランコ・イバンコビッチ監督 photo/Getty Images

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現状最下位に沈む中国だが……

日本代表は11月の2026年ワールドカップ・北中米大会アジア3次予選(最終予選)にてインドネシアと中国と共にアウェイで対戦する。アウェイ2連戦となるこの11月シリーズ。最初に日本はインドネシアと対戦するが、中国メディア『捜狐』はこの日本とインドネシア戦が中国にとっても重要な試合になると報じている。

中国はここまで1勝3敗の勝ち点3でグループ最下位。初戦の日本戦で0−7と大敗し、2戦目のサウジアラビア戦では途中で相手が一人退場して有利な展開になるも1−2で逆転負け。3戦目のオーストラリア戦では先制するもその後3失点で逆転負け。開幕からワールドカップ出場最有力候補の3カ国との対戦は全敗に終わったが、第4戦目のインドネシア戦ではホームということもあり、2−1で勝利し今回の最終予選初勝利を挙げた。現状インドネシアと同じ勝ち点3、得失点差の影響で順位は下になるも、今後の展開次第では十分上位にもいける可能性を残している。

中国の次の対戦相手はバーレーンだが、裏で行われる日本とインドネシアの試合にも注目しているという。同メディアによれば、このインドネシア戦の結果は、今後の中国の上位進出のための手助けになるという。「グループリーグの勝ち点状況だが、日本代表がアウェーのインドネシア戦で圧倒的なサッカーができれば、インドネシア代表の勝ち点を効果的に抑えられるだけでなく、間違いなくグループ首位の座をさらに固めることができる。それは中国が抱えている勝ち点と得失点差の二重のプレッシャーを軽減することにも繋がる」と指摘した。
加えて「心理的な面で、もし日本代表がインドネシアでのアウェイ戦で勝点3を取ることに成功すれば、次の中国との試合である程度ローテーションを行う可能性が高い」と報道。「 日本代表の交代枠が強力であることは紛れもない事実であるが、ローテーションは日本のスタメンを休ませることを意味し、控えの選手はプレッシャーにさらされないかもしれない。これは逆に中国代表が日本と対戦するときに、初戦のようなプレッシャーに追われる必要がないことを意味する。サッカーでは、心理的なレベルが試合の行方を左右することが多い。中国がこの面で優位に立つことができれば、日本に勝利することも、今後の出場のチャンスを大幅に増やすこともできる」と次の日本戦で心理的な部分で優位に立てる可能性があると指摘した。

しかしそのためには目の前のバーレーン戦に勝利しなければならない。そのような可能性もあると言及しつつも、「もし今回のアウェイでバーレーンに負けた場合、逆に中国はもはや出場の見込みがなくなる」と報道した。

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