このままではバロンドールを獲れない? キャラガー氏が考えるハーランドに “足りないもの”

レアル戦では苦戦 photo/Getty Images

3人のストライカーを挙げる

リヴァプールのレジェンドであるジェイミー・キャラガー氏はマンチェスター・シティのFWアーリング・ハーランドはこのままではバロンドールを獲ることができないと主張している。

昨シーズンよりシティにやってきたハーランドはリーグ戦で36ゴール、公式戦全体で52ゴールという圧巻の記録を残した。今シーズンもリーグ戦で19ゴール、公式戦全体で30ゴールをマークしているが、しばしばタッチ数の少なさや決定機を外しすぎていることを指摘されている。CLラウンド8・1stレグのレアル・マドリード戦でもアントニオ・リュディガーに完封されたこともあり、存在感を発揮できなかったことを批判された。

そんななかキャラガー氏はハーランドの得点能力は絶賛しながらも、もっとオールラウンダーになる必要があると語り、同選手よりも優れたストライカーとしてティエリ・アンリ、ルイス・スアレス、ハリー・ケインの名前を挙げた。
「アーリング・ハーランドは究極の贅沢なサッカー選手だ。間違いなく世界最高のゴールスコアラーの一人だが、まだワールドクラスの選手にはなっていない。真のワールドクラスになるには、1つ以上の包括的な特質が必要だ。過去20年間のプレミアリーグ最高のストライカー、ティエリ・アンリ、ルイス・スアレス、ハリー・ケインのことを考えてみて欲しい。 得点の有無にかかわらず、彼らは試合に大きな影響を与えた」

「彼ら全員が世界のどのチームでもプレイでき、驚異的な得点数以上の貢献をすることができる。一般的なプレイでは、ハーランドはまだこれらのストライカーと同じレベルには達していない。トップクラスのセンターバックとの最近の3試合で、PA内での彼の輝きはあっても、そこから抜け出すにはまだ現在進行形あることが確認された」

「フィルジル・ファン・ダイク、ウィリアム・サリバ、アントニオ・リュディガーがハーランドをいじめた。トップDFとゴールマシーンとの対決が大々的に報じられたが、そのようなものはなかった。両者はマッチアップというよりミスマッチだった」

「彼の唯一の関心が得点記録を破ることであるなら、何も変える必要はない。もし彼がバロンドールを獲得し、レアル・マドリードでプレイするという真剣な野心があるのなら、問題があるかもしれない。同世代最高の選手の座を狙うライバル、キリアン・ムバッペに本気で挑むためには、さらなる飛躍が必要だ」(英『The Telegraph』より)

ワールドクラスの選手になるためには得点という側面以外でもチームに大きな影響をもたらす必要があると語るキャラガー氏。昨シーズンに比べ、ポストプレイの質の向上が見られるハーランドだが、同氏はハーランドであれば、もっと多くのことをこなすことができると信じているようだ。

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