アルテタには若手を育てる余裕がない!? ソウザら将来有望な俊英たちが続々チームを去ることに

期待されていたリノ・ソウザ photo/Getty Images

この状況で若手の起用は難しいのか

アーセナルはDFリノ・ソウザを完全移籍でアストン・ヴィラへ放出するようだ。ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏や英『Evening Standard』が伝えている。

ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンのユースから2022年にアーセナルへ加入した左サイドバックのソウザだが、トップチームでの出番は結局なかった。英『football london.』は、この移籍やMFブラッドリー・イブラヒムのヘルタ・ベルリン行きの報道を受けて、一定の理解は示しながらもミケル・アルテタ監督の若手選手への配慮のなさに疑問を呈している。

「これは過去10年間のアーセナルではないし、トップ4に入ることを最優先にしていたチームでもない。ミケル・アルテタにはあらゆる面で成果を上げなければならないというプレッシャーがかかっており、それが若いスター選手にトップチームでのチャンスを与えることを難しくしている」
「アルテタはもっと良くなれる可能性がある。ホームでのRCランス戦(CL)や、昨季終盤のウルブズ戦は子供たちにチャンスを与えるのに最適だった。しかし彼はそうしなかった。これらは彼に対する公正な批判として成立するはずだ」

ユースチームに所属する若手をトップチームで起用することは確かにほとんどなく、今季でいえばCLのPSV戦にFWチャールズ・サゴエ・ジュニアが起用されたくらいだ。次々と若手が出てくるリヴァプールとは対照的で、若手にとっては我慢を強いられる環境となってしまっている。移籍する選手も増えており、一昨夏にも右ウイングの期待の星だったオマリ・ハッチンソンがチェルシーへと去ってしまった。

MFイーサン・ヌワネリ、MFマイルズ・ルイス・スケリーほか、ヘイルエンドにはキラ星のような若手がひしめいているが、彼らがプレミアのピッチに立つのはいつになるのか。現在チームの中心となっているブカヨ・サカにしてもユースからの引き上げで花開いた選手であり、そもそもアーセナルとは若手が輝くクラブだったことを思い出すと寂しい思いもあるが、アルテタはこれからどんな判断を下すのか。

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