ハフェルツをジャカのポジションで起用するのもあり? プレミア制覇へ大物補強のアーセナルはどう変わる

アーセナルへ加入するハフェルツ photo/Getty Images

今夏のアーセナルは積極的だ


今季惜しくもプレミアリーグ2位に終わったアーセナルは、来季こそプレミアリーグのタイトルを奪取すべく力強い夏のスタートを切っている。

最初の大物は、チェルシーから獲得したFWカイ・ハフェルツだ。チェルシーではゴール量産とならなかったが、攻撃センスは高い。ガブリエウ・ジェズスと同じく偽9番のように最前線で振る舞うこともでき、アーセナル自慢の2列目を活かせる選手だ。

ハフェルツ自身もトップ下など2列目に入れることに加え、英『BBC』は今季グラニト・ジャカが担当していた役割も出来るのではないかと提案している。今季のジャカは左サイドバックのオレクサンドル・ジンチェンコと巧みにポジションを入れ替えながら、積極的に相手ゴール前まで顔を出していた。ハフェルツがあの役割をこなすとなれば、チーム構成はかなり攻撃的だ。
中盤の相棒候補に挙がるのは、ウェストハムMFデクラン・ライスだ。マンチェスター・シティとの争奪戦にはなっているが、アーセナルは守備的MF補強へライス獲りに本腰を入れている。ライスの実力はウェストハムで証明済みで、中盤をプロテクトする能力は極めて高い。

さらに最終ラインでは、センターバックと右サイドバックをこなせるアヤックスのユリエン・ティンバーが候補に挙がっている。ただ、ティンバー加入は日本代表DF冨安健洋にとって厳しいものとなるかもしれない。センターバックはウィリアム・サリバ、ガブリエウ・マガリャンイスで計算でき、今季右SBに入っていたベン・ホワイトもセンターバックに回せる。ややサイズに不安があるティンバーは右SBでホワイトと競わせる案もあり、その場合は冨安の出番が減る恐れがある。

英『Football London』は今年1月に開催予定のアジアカップに冨安が参加する可能性を見越しており、それを踏まえてティンバー獲得が必要との意見だ。今季は層の厚さでマンCに敗れたところがあり、最終ラインも冨安とサリバが負傷離脱してからは一気に脆くなってしまった。レギュラー争いが激しくなるが、今夏の戦力補強は欠かせない。

ハフェルツ、ライス、ティンバーの3枚が加わるだけでも心強いが、アーセナルはマンCを追い越す体制を整えられるだろうか。

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