攻守両面で存在感を発揮できるメニャンの重要性 守護神復帰で復調ミランに追い風

怪我から復帰を果たしたメニャン photo/Getty Images

選択面はほとんどミスがない

ACミランは26日、セリエA第24節でアタランタと対戦した。前後半に1点ずつを奪い、2-0の完封勝利を収めている。この結果、3連勝を飾り、2位インテルと勝ち点(47ポイント)で並んだ。

3連敗を喫するなど、2023年入ってから調子を落としていたミラン。一時は6位まで順位を落としていたが、4バックから3バックへ変更し、守備陣が安定感を取り戻したことで、ここにきて復調しつつある。数字を見ても、第17節からの4試合では計13失点もしていたが、3バックへ変更したここ4試合では第21節インテル戦の1失点のみ。システムを変更するとともに、ここまで出番の少なかったマリック・ティアウを思い切って3バックの一角として起用し、チームを立て直してみせたステファノ・ピオリ監督の手腕もさすがだ。

そして、このアタランタ戦では守護神のマイク・メニャンとズラタン・イブラヒモビッチが怪我から復帰。ピッチ内外で影響力のあるイブラヒモビッチの存在も大きいだろうが、やはり高精度なロングフィードや的確なビルドアップで、GKながら試合を組み立てることのできるメニャンの存在は計り知れない。もちろん、彼が的確なビルドアップを行うことで、より強固な守備の形成にもつながるだろう。
実際、ピオリ監督もアタランタ戦後、クラブの公式チャンネルのインタビューでメニャンの存在の重要性を口に。「GKはビルドアップにおいて重要な役割を持つ。マイク(・メニャン)の読み取る力は非常に重要で、彼は技術面でのミスはあるかもしれないが、選択面はほとんどミスがない。こういった複雑な試合では、それが非常に重要となるんだ」と述べていた。

攻守両面で存在感を発揮できるメニャンに復帰は、復調の兆しを見せるミランにとって、これ以上ない追い風だ。首位ナポリとの勝ち点差はすでに18ポイントもあるためリーグ連覇は厳しいが、来季のCL出場権の獲得は堅いか。また、今季のCLを勝ち上がっていく上でも、非常に頼りになる存在にちがいない。

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