ラツィオでは49試合で2ゴールしか奪えなかったが…… マジョルカで目覚めた194cmの巨人FW止まらない

マジョルカのエース・ムリキ photo/Getty Images

スペインの地ですっかり有名なストライカーに

イタリアのラツィオでは49試合で2ゴールしか奪えなかった大型ストライカーに何が起きたのか。

今季もスペイン1部のマジョルカで圧巻の活躍を続けているのがコソボ代表FWヴェダト・ムリキ(28)だ。

ムリキはトルコのリゼスポル、フェネルバフチェで結果を出したことから2020年にラツィオへと引き抜かれたのだが、ここではまったく結果が出なかった。セリエAでは1ゴールしか奪えず、絶対的エースであるチーロ・インモービレを脅かす存在にはなれなかった。
5大リーグでは通用しないストライカーなのかとの考えもあっただろう。トルコの国内リーグで結果を出したとはいえ、5大リーグのレベルは特別だ。ラツィオでの2年間は厳しいものとなってしまった。

しかし、現在所属するマジョルカでは別人のように輝いている。昨季はリーグ戦5ゴールを記録し、今季は何と16試合に出場して8ゴール。194cmものサイズを誇るムリキはリーガ・エスパニョーラですっかり有名な存在となった。

伊『Gazzetta dello Sport』によると、ムリキはラツィオでの時間をこう振り返っている。

「ラツィオでは怪我をして良いスタートを切れなかった。困難な2年間だった。チームメイトとは上手くやっていて、今でもミリンコビッチ・サビッチやマルシッチ、レイナとは連絡を取っている。彼らは僕を大いに助けてくれた。ただ、運悪く何も上手くいかなかった。ファンは僕を好まなかったし、僕も気分は良くなかった。とても辛い状況だったけど、マジョルカに来てすべてが変わったよ」

5大リーグでも通用することを証明したムリキは、今のペースならば今季リーグ戦得点数を二桁まで伸ばせるだろう。残留を第一目標とするマジョルカにて、ムリキはスタープレイヤーとなっている。

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