カゼミロの一発退場もあったマンUがラッシュフォードの決勝弾を死守 C・パレスから2-1の勝利をもぎとる

貴重な決勝弾を決めたラッシュフォード photo/Getty Images

荒れた試合となった

5日、プレミアリーグ第22節マンチェスター・ユナイテッド対クリスタル・パレスの一戦が行われた。延期されていたプレミアリーグ第7節の試合が先月19日に行われたため両者は対戦したばかり。その際はマンUがMFブルーノ・フェルナンデスのゴールで先制したものの、後半アディショナルタイムにFWマイケル・オリーズの見事な直接FKが決まり1-1のドローという結果に終わっていた。
 
試合は開始直後から動く。FWマーカス・ラッシュフォードが左サイド深い位置からクロスを上げると、対峙したMFウィル・ヒューズの手にボールが当たり、マンUが幸先良くPKを獲得。キッカーを務めたB・フェルナンデスは冷静にゴール左にボールを流し込み、7分という早い段階で先制に成功した。
 
その後もマンUが主導権を握った状態で時間が進んでいくが、パレスディフェンスを崩し切るには至らず、決定的なシュートも打つことができない。対するパレスはセットプレイを中心にマンUゴールに迫るが、初シュートが生まれたのは39分。CKからのクロスにDFクリス・リチャーズが頭で合わせるも、これは上手くヒットせず大きく枠を外れた。
 
そこからパレスは少し前に出ていけるようになり、42分にはMFジェフリー・シュラップが鋭いミドルシュートを枠内に飛ばしたが、これはGKダビド・デ・ヘアが冷静にセーブ。スコアは1-0のまま試合を折り返した。
 
後半開始直後はややパレスが押し込む場面も見られたが、マンUはすぐにペースを取り戻す。攻勢を強めたいエリック・テン・ハーグ監督は60分、FWボウト・ベグホルストに代えてFWアレハンドロ・ガルナチョを投入。左ウイングのラッシュフォードがセンターフォワードにポジションを移す形となった。
 
するとこの采配がすぐに功を奏す。62分、マンUがパスワークでパレスゴールに迫ると、左サイドにいたDFルーク・ショーへとボールが渡る。グラウンダーで上げたクロスに中央で待っていたラッシュフォードが反応し、待望の追加点をゲットした。
 
ところがその後、FWアントニーがやや危険な倒され方をしたこともあり、両軍入り乱れての乱闘騒ぎが発生する。オンフィールドレビューの結果、この場面で手を出してしまっていたMFカゼミロにはレッドカードが提示され、マンUは残り20分を数的不利の状態で戦うことになった。
 
そして76分、パレスが反撃の狼煙を上げる。一度目のCKはデ・ヘアのスーパーセーブで難を逃れたマンUだったが、その直後のCKの流れからシュラップがゴールをゲット。スコアは1点差に縮まった。

なんとか逃げ切りたいマンUは、85分に新加入のMFマルセル・ザビッツァーを投入し中盤の強度を上げにかかる。さらには途中出場のガルナチョ、DFアーロン・ワン・ビサカを下げて、DFヴィクトル・リンデロフとDFハリー・マグワイアをピッチに送り出す。5バック態勢で完全に守りに入った。

パレスもFWジャン・フィリップ・マテタやMFナウイロ・アハマダといった選手を起用して、同点ゴールを狙いにいったが、7分という長いアディショナルタイムを経て試合は2-1のまま終了。難しい試合となったが、ここを勝ち切れたマンUはトップ4フィニッシュに向けて大きく前進したと言えるだろう。

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