《リーガ通算55戦0ゴール》&レンタル先でも出場470分のみと大苦戦 東京五輪で輝いたメキシコの逸材は

ブラガにレンタル移籍しているライネス photo/Getty Images

メキシコのスターとなるはずが……

東京五輪で3位に入った日から1年半。あの夏U-24メキシコ代表で中心選手となっていたのがMFディエゴ・ライネスだ(22)。

その左足のクオリティには3位決定戦で戦った日本代表を含め驚かされたが、その後クラブの方では苦しい時間が続いている。

ライネスは2019年にメキシコのクラブ・アメリカからスペイン1部のレアル・ベティスへと移籍しており、この頃よりメキシコの次代を担うスターとして注目度は高かった。年齢的にも理想に近い欧州へのステップアップだったと言える。
ところが、この移籍は失敗に終わった。テクニックはあるかもしれないが、得点が決まらない。リーガ・エスパニョーラでは通算55試合に出場してまさかの0得点となっており、やはり5大リーグでアタッカーが定位置を掴んでいくには得点力が必須だ。

当然ベティスでの評価は上がらず、ライネスは昨夏にポルトガル1部のブラガへとレンタル移籍することに。しかしブラガは今季国内リーグで2位につけるなど上位争いに顔を出しており、ポジション争いも楽ではない。ライネスはブラガで全コンペティション合わせても470分間の出場に留まっているのだ。

スペイン『Diario de Sevilia』はこのレンタルが上手くいっていないと取り上げており、早い段階で打ち切る可能性もあるという。成績も13試合で2ゴール2アシストと納得できない数字となっており、メキシコのヤングスターは躓いた。

この成績では代表に選ぶのも難しく、ライネスは昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会でもメンバーには入っていない。

ちなみにA代表でも通算21試合で3ゴールと得点数は物足りない数字となっており、ここ3年は思うようなキャリアを描けていない。メキシコサッカー界としては新世代を引っ張る存在になってほしかったはずだが、このままではA代表での立ち位置も怪しいままだろう。

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