堂安・冨安ら出場の“U-20W杯得点王”の今 ユーヴェでは成功できずも、セリエAで輝く才能

ボローニャで奮闘するオルソリーニ photo/Getty Images

A代表でもチャンスを与えるべきアタッカー

2016年に行われたU-20ワールドカップを覚えているだろうか。今や日本代表の主力となったMF堂安律、久保建英、DF冨安健洋、板倉滉ら若きサムライたちも出場していた大会で、日本はベスト16の成績を残している。

そしてこの大会で得点王のタイトルを手にしたのが、5ゴールを奪ったU-20イタリア代表FWリッカルド・オルソリーニである。

当時イタリアと日本は同じグループDに所属し、2-2で引き分けている。日本の方は堂安が2ゴールを決めたが、イタリアはオルソリーニが先制点を記録している。この大会でオルソリーニを知った人も多いだろう。
翌年にはユヴェントスへと移籍を果たすことになり、オルソリーニはイタリアのスターとなるべく階段を駆け上がり始めた。U-20ワールドカップ得点王となれば注目されるのは当然だ。

しかし、ユヴェントスで活躍する日はこなかった。アタランタ、ボローニャへとレンタル移籍したものの、ユヴェントスの信頼を掴むには至らず。2019年にはボローニャへ完全移籍している。

それでもポテンシャルは間違いない。ゴール量産とはなっていないが、オルソリーニはボローニャの一員として2018-19シーズンと2019-20シーズンにリーグ戦8ゴールを記録するなど一定の結果は残している。

9日に行われたセリエA第17節のアタランタ戦でも先制点を記録しており、データサイト『Opta』によればオルソリーニのセリエA通算成績はこれで32ゴール18アシストとなった。つまり、得点関与数が50に達したということだ。

1997年1月1日以降に生まれたイタリア人選手で、セリエA通算得点関与数が50を超えているのはインテルMFニコロ・バレッラ(19ゴール38アシスト)、ユヴェントスFWフェデリコ・キエーザ(36ゴール36アシスト)、そしてオルソリーニの3人だという。

オルソリーニは2019年にA代表デビューを果たしており、これまで2試合出場している。その2試合ではいずれもゴールを記録しており、もう少しチャンスをもらうべきアタッカーなのかもしれない。まだ25歳と若く、再びの代表入りを目指すことは十分に可能だろう。

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