昨季プレミア得点王がまだ“3ゴールのみ”の大ブレーキ W杯でも不発だったソン・フンミンに続く異変

トッテナムの得点源となってきたソン・フンミン photo/Getty Images

自慢のドリブルが今季は炸裂していない

トッテナムの調子が上がらない。今季序盤は地味な戦いながらも勝ち点を重ねており、一時は優勝争いに絡めるとの期待感もあった。

しかし、12月26日にブレントフォードと2-2で引き分けると、31日にはアストン・ヴィラに0-2で敗北。現時点で5位とトップ4入りを狙うことはできるが、優勝を狙うのは厳しくなってきた。

守備の方は複数失点が続いており、11月もリーズ・ユナイテッドと4-3の打ち合いを演じるなど安定感を欠いている。現状は不安定な守備をカバーすべく攻撃陣が奮闘しなければならない状況だが、攻撃陣の方では昨季プレミア得点王ソン・フンミンの調子が上がってこない。
昨季は23ゴールを奪って得点王のタイトルを獲得したが、今季は9月のレスター・シティ戦で決めたハットトリックの3ゴールだけに留まっている。今となってはあのレスター戦の爆発がなぜ起きたのか不思議なほどだ。

気になる数字としては、今季のソン・フンミンは1試合平均のドリブル成功率が昨季の1.5回から0.8回に減少している。左サイドから自ら仕掛けてゴールを奪うプレイや、カウンターから一気に持ち運ぶプレイが魅力だっただけに、突破の部分を抑えられると厳しい。特に現在のトッテナムは中盤の創造性が不足していると指摘されており、攻撃部分はハリー・ケインとソン・フンミンのコンビが頼みの綱だ。尚更ソン・フンミンの個の能力が求められる。

昨季得点王が3ゴールまで急激にダウンするのも珍しいが、ソン・フンミンは後半戦から調子を上げられるだろうか。昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会でもアシストはあったが、ゴールは決められなかった。相手に研究されたのか、それともコンディションが上がらないのか。不安の残るシーズンとなっている(数字は『WhoScored』より)。

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