岩尾憲が浦和レッズへ完全移籍 「このクラブには生かさないといけない思いや歴史がある」と阿部勇樹氏の著書から感じた思い

浦和の司令塔となる岩尾 photo/Getty Images

岩尾の完全移籍が決まった

浦和レッズは17日、徳島ヴォルティスより岩尾憲を完全移籍で獲得することを発表した。今季は期限付きで加入していた司令塔が、来季より完全でチームに加わることとなった。

湘南ベルマーレや水戸ホーリーホックを経て16年から徳島で中盤を支えていた岩尾。J2では毎シーズン40試合近く出場し、リカルド・ロドリゲス監督の下でJ2優勝を遂げた2020年には全42試合に出場し、6ゴールを記録した。

J1昇格初年度の昨季は徳島でプレイするも、ロドリゲス監督が率いる浦和へ今季期限付き移籍での加入を果たす。序盤は第2節のガンバ大阪戦で退場してしまうなど、J1のスピードへの適応に難しさを感じているようにも見えた岩尾だが、夏場以降は徐々に自身の持ち味を発揮。中盤で欠かせない存在となり、リーグ戦29試合1得点6アシストを記録した。
クラブ公式を通じて岩尾がコメントを残しており、引退試合が行われた阿部勇樹ユースコーチの著書にも触れ、「先日、阿部勇樹さんの『僕はつなぐ』の著書を読ませていただきました。この中で、このクラブには生かしていかなければならない思いや歴史があると強く感じました。その思いを結果として結びつける為に必要なことは、日々どうしたら優勝できるのか、真剣に考え、考え抜き、覚悟を決め、実行することであると書かれていました」と感じたことを言語化。そして自らの思いを語っている。

「身を粉にして向き合ってきた人の言葉には重さと熱があると僕は思います。僕にとって簡単な道ではありません。でもやろうとしなければ一生できない。僕はまだまだ未熟でスペシャルな選手ではないですが、この1年『覚悟』を決めて挑みたいと思います」

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