ハーランドの才能をも超える新時代のストライカー? 「すべて備える」と絶賛されるオランダの希望

ボローニャで初ゴール決めたザークツィー(左) photo/Getty Images

オランダに現れた193cmの大型FW

今季よりマンチェスター・シティでプレイしているFWアーリング・ハーランドは、現在のサッカー界で最も注目されている若手ストライカーだ。その規格外のパフォーマンスには驚かされるばかりだが、そのハーランドにも勝負を挑めると期待されている後輩FWがいる。

ハーランドより1歳下のオランダ人FWジョシュア・ザークツィー(21)だ。

ザークツィーもサッカーファンの間では有名な存在だろう。今夏までバイエルンと契約を結んでおり、一時はロベルト・レヴァンドフスキの後継者候補にも挙げられていた193cmの大型ストライカーだ。U-21オランダ代表でも11戦7ゴールと結果を出しており、当然ながらオランダA代表での活躍も期待されている。EURO2024を迎える頃にはオレンジ軍団のエースとなっている可能性もある。
そのザークツィーは今夏にイタリアのボローニャへ完全移籍しており、16日のナポリ戦で移籍後初ゴールを記録した。残念ながらバイエルンで即レギュラー奪取とはならなかったが、昨季はレンタル移籍していたベルギーのアンデルレヒトでリーグ戦16ゴールを挙げるなどポテンシャルの高さは見せていた。そろそろ5大リーグで結果を出したいところで、セリエAのボローニャ挑戦は興味深い。

ハーランドをも超えられると期待をかけるのは、オランダ『Voetbal International』のスレイマン・オズトゥルク記者だ。同氏はザークツィーの才能を高く評価しており、ハーランドを超えるだけのポテンシャルがあると語る。

「ザークツィーはすべての面でハーランドより優れているよ。今は信じないかもしれないが、それでも私は主張する。彼にはビジョン、テクニック、強さ、カリスマ性が備わっている。それがハーランドより優れている理由だ。ザークツィーがハーランドのエネルギーと集中力を持ったと想像してほしい。彼は世界最高のストライカーになれる」

時折集中力を欠いたプレイを見せてしまうのが現状の弱点と分析されているようで、そこを改善できればとの条件付きで同氏はザークツィーを猛プッシュしている。現段階でハーランドとの比較はナンセンスだが、まだ21歳と若い選手だ。ここから2、3年で大化けする可能性も考えられる。

193cmと恵まれたサイズを持っているのは強みとなりそうだが、今季セリエAでどこまで得点数を伸ばせるだろうか。二桁に近づければ、ザークツィーの才能を信じる人も増えるはずだ。

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