移籍からわずか2週間で退団の噂が飛び交っている
負傷者が続出していたこともあり、中盤の新戦力としてユヴェントスからMFアルトゥール・メロを獲得したリヴァプール。移籍市場閉幕ぎりぎりに1年のローンという条件でこの契約を成立させた彼らだが、この契約を1月に打ち切る可能性もあるようだ。
リヴァプールに加入してから約2週間が経過したものの、ここまでに与えられた出場機会がチャンピオンズリーグ・ナポリ戦の13 分のみとなっているアルトゥール。直近のCL・アヤックス戦では最後まで出番がやってこなかった。
伊『TUTTOmercatoWEB』は、リヴァプールが1月の移籍市場で新たなMFを獲得することを検討中だと伝えており、それが実現した場合はアルトゥールのローン契約を終了することも厭わないだろうと報じている。さらに、サッカーサイト『BeSoccer』の創設者であるマヌ・エレディア氏は「彼ののんきな態度にユルゲン・クロップ監督がうんざりしている」とSNS上で発信しており、クロップ監督が彼に頼らない理由としている。
一方、英『The Mirror』はナポリ戦前のクロップ監督のコメントを紹介。彼はアルトゥールが起用できるようになるまでもう少し見守るつもりだという見解を示していたようだ。
「アルトゥールは今サッカーを必要としており、特にトレーニングを必要としている」
「彼はユーヴェでしばらくチームトレーニングを受けていなかったから、適切なチームトレーニングが必要なんだ。そしてそれは我々が今アルトゥールと取り組んでいることだ。数分はプレイできるのか? イエス。フル出場させるべきか? いいや、彼は各大会のインテンシティに慣れる必要がある」
「彼はよくやっているし、トレーニングでは本当に全力を尽くしてくれている。我々は彼に気を配っておかなければならないし、彼を起用できるのかどうか見ていかなければならない」
クロップ監督はアルトゥールの練習態度を評価していたようだが、ナポリ戦からの1週間でそれが変わってしまったということなのか。いずれにせよ、今季は11月からカタールW杯が開催されることもあり、1月までにアピールできる時間はもうあまり残されていない。
アルトゥールは今月末の国際Aマッチデーに向けたブラジル代表メンバーには招集されておらず、この時間を活かしてリヴァプールやプレミアリーグへの適応を進めたいところ。代表ウィーク明けからは徐々にプレイタイムを増やしていくことができるか。