MNMは守備に参加しないが…… S・ラモスの守備も気になるPSGはCLを制覇できるのか

ガンバ戦でもPSGの攻撃陣はさすがだった photo/Getty Images

CL制覇へのカギは守備にある

川崎フロンターレ、浦和レッズ、ガンバ大阪との日本ツアー3試合だけで判断することはできないが、スター軍団パリ・サンジェルマンは新シーズンのチャンピオンズリーグを制覇できるだろうか。

キリアン・ムバッペも残留し、新シーズンも前線にはMNMが残った。今回の日本ツアーでは常時3人が揃っていたわけではないが、やはりムバッペ、ネイマール、リオネル・メッシのトリオが揃った時にはピッチに独特な空気が流れる。3人だけで攻撃を完結させることができ、6-2で勝利した最終のガンバ大阪戦では3人の連携から多くのチャンスが生まれた。

ただ、やはりこの3人が揃った時は守備の機能性が気にかかる。今季よりチームを指揮するクリストフ・ガルティエは日本ツアーで3バックをテストしており、守備時には両ウイングバックが下がって5バックを形成できる。これでMNMの守備負担を少しは軽減したいところではあるが、欧州の強豪相手に[5-2]のブロックで守るのは難しい。
さらに昨季は怪我でほとんどプレイできなかったDFセルヒオ・ラモスが一角に入る3バックの完成度も気がかりだ。ラモスは経験豊富なセンターバックではあるが、全盛期に比べるとカバーリングの範囲やスピード対応も衰えている印象はある。昨季のようにコンディションも心配だ。

今回の日本ツアーはあくまでプレシーズンであり、本番になればパリの選手のテンションも変わるだろう。しかしガンバ大阪戦では2失点を献上し、これに関してはガルティエも反省材料の1つと振り返っていた。トライしている3バックでのラインコントロールやクロス対応などガンバ大阪戦では気になるシーンもあった。

攻撃のクオリティに文句はつけられないが、課題は守備だ。復帰したラモスがしっかりと機能し、フルシーズン戦えるのか。3バックを継続するならば、守備面の組織力をもう少し高めなければチャンピオンズリーグ制覇は難しいだろう。

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