加入2年でプレイタイムは1062分のみ 自身の“特長”知る恩師就任でファン・デ・ベークは蘇るのか

昨季はローンでクラブを変えるなどプレミアリーグでは苦戦が目立つドニー・ファン・デ・ベーク photo/Getty images

自分の強みを知る監督がやってきた

エリック・テン・ハーグが監督に就任したマンチェスター・ユナイテッド。フレンキー・デ・ヨングをはじめアヤックス時代に教え子を集めようとしており、ユナイテッドのアヤックス化を進めている。

教え子は新戦力だけでなく既存戦力にもいる。ドニー・ファン・デ・ベークのことだ。2020年までアヤックスでプレイしており、その後ユナイテッドにやってきた。しかしイングランドではオランダ時代のような輝かしいプレイは見せられず、昨季の後半戦はエヴァートンにローン移籍している。すでにプレミアリーグでは2年戦っているが、エヴァートンを含めプレイタイムは1062分と少なく、恩師の就任がファン・デ・ベークのターニングポイントとなるのか。

ファン・デ・ベークがユナイテッドで思うような活躍を見せられなかった理由は様々だが、一つは起用ポジションにある。アヤックス時代は[4-2-3-1]のトップ下として起用されており、積極的にゴール前に飛び出すプレイヤーだった。だが、ユナイテッドではダブルボランチの一角として起用され、前述したゴール前に飛び出す強みは見られていない。
「ファン・デ・ベークの最高のポジションは相手のボックス内だ。ストライカーのすぐ後ろでプレイすることで、彼の嗅覚が最大限に発揮される」

英『90min』では起用ポジションについてテン・ハーグが語っている。この通りであればファン・デ・ベークのポジションはトップ下となるが、ブルーノ・フェルナンデスとの併用となるのか。同じくトップ下を主戦場とするクリスティアン・エリクセンは獲得で合意したとの話もあり、1つのポジションに3選手は多い。理想的なのはファン・デ・ベークの飛び出しを生かすB・フェルナンデスの偽9番起用だが、来季の前線はどのような構成になるのだろうか。

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