すべてはバイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキの動き次第となるが、新シーズンのブンデスリーガは得点王レースも注目を集めている。
すでにドルトムントFWアーリング・ハーランドはマンチェスター・シティへ向かい、レヴァンドフスキも退団となれば得点王レースに与える影響は大きい。昨季はレヴァンドフスキが35ゴールで再びの得点王を獲得しているが、果たして新シーズンの得点王は誰になるのか。
候補者のリストアップは始まっている。センターフォワードが本職ではないが、リヴァプールからバイエルンに加わったFWサディオ・マネも得点を量産する力がある。チームにフィットさえすれば1年目からゴールを量産できるはずで、候補入りは妥当か。
昨季24ゴールと暴れたレヴァークーゼンFWパトリック・シック&20ゴールを挙げたライプツィヒMFクリストファー・エンクンクも見逃せない。両者の場合は昨季のブレイクを継続できるかがポイントで、対戦相手も当然研究してくる。それを乗り越えて20ゴール以上奪えれば、両者の実力は本物と言えよう。
その継続が上手くいかなかった選手としては、ライプツィヒFWアンドレ・シウバが挙げられる。2020-21シーズンはフランクフルトのエースとして28ゴールの大暴れだったが、ライプツィヒに移籍した昨季は11ゴールと半分以下のところまで落ちてしまった。しかしフランクフルトで示した通り得点力は確かで、ライプツィヒ2年目の新シーズンは得点王レースに絡みたい。
さらにブンデスリーガ公式は、ザルツブルクからドルトムントに加わった20歳のFWカリム・アデイェミも候補に挙げている。いきなりハードルが高すぎるようにも思えるが、昨季はザルツブルクで19ゴールを奪うなどポテンシャルは高い。ハーランド退団の穴を埋めてほしい候補者の1人で、アデイェミが移籍1年目からブレイクできればドルトムント久々のリーグ制覇も見えてくる。
他にはシュツットガルトに所属する200cmの巨人FWサーシャ・カライジッチも候補に挙げられている。昨季は怪我で長期離脱したが、それでも終盤戦はきっちりとゴールを決めて15試合で6ゴール。2020-21シーズンは16ゴール決めており、チーム状況さえよければゴールを量産するだけの力は秘めている。
近年はレヴァンドフスキが得点王のタイトルを支配していたが、その時代は終わるのか。仮にレヴァンドフスキがバイエルンを離れるならば、25ゴールほど奪えれば得点王のチャンスが出てくるはず。まずはそこが1つの目標ラインとなるが、新シーズンの得点王は誰だ。