8位の連続から一気にトップ4争いへ 若手が伸びるアーセナルに“2年後”のプレミア制覇はあるか

今季は収穫の多いシーズンに photo/Getty Images

今季は収穫が多かった

2019-20シーズンが8位、昨季も8位と思うような結果が出ていなかったアーセナルにとって、今季トップ4争いに絡めたのは良い意味でサプライズだったのではないか。サポーターの中にも、トップ4に近づくのは難しいと考えていた人も多いはずだ。

今季はDF陣の補強が当たったことに加え、MFブカヨ・サカやエミール・スミス・ロウといった若い選手も順調に伸びた。仮にトップ4に入れなかったとしても、収穫の多いシーズンだったと言える。

大切なのは来季だ。若手の育成と確かな補強戦略を継続していく必要があり、いずれはリヴァプールやマンチェスター・シティと互角に戦える力を身につけたい。
優勝争いに絡むのはまだ難しいとも思えるが、英『The Sun』によればクラブOBバカリ・サニャは2年ほどあればプレミアリーグの頂点を狙えるのではないかと口にする。

「今季アーセナルがどんな戦いを見せるか個人的には不安だったのだが、その不安は間違っていたことが証明された。チームには確かなプロセスがあり、サポーターはこれを信じるべきだ。私は2シーズンもあれば頂点を狙えると考えている。エミレーツでのマンチェスター・シティ戦を見れば、アーセナルは上回っていたよ。シティ相手にあの戦いが出来るチームは多くないし、それをするには自信と確かなクオリティが必要だ。今季シティ相手にあのような戦いをしたチームを私は見ていない。リヴァプールでさえもだ。これは将来へのサインだよ」

今年の初めにアーセナルはリーグ戦でマンCと対戦し、1-2で敗れた。結果は敗北だが、前半の内容などポジティブな部分があったのは事実。何より今季開幕直後には0-5でやられた相手だ。1-2の黒星とはいえ、その頃に比べれば大きな進歩だ。

今のリヴァプール、今夏にFWアーリング・ハーランドまで迎えるマンCに戦いを挑むのは楽ではないが、アーセナルにその可能性はあるのか。外せないのはヒット補強の継続で、GKアーロン・ラムズデール、DF冨安健洋のような若いヒット選手を増やしていきたい。その先にリーグ制覇への光が少しずつ見えてくるはずで、今季はその光を少し見ることが出来たシーズンだったのかもしれない。

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