首位から3位までの勝ち点差はたった“4ポイント” 白熱するスクデット争いの行方は

現状で優勢なのは安定感を取り戻したインテルか photo/Getty Images

現地ファンはインテル優勢と予想

はたして、この激戦を制するのはどのチームなのか。2021-22シーズンも最終盤戦を迎えたが、イタリア・セリエAではいまだ3クラブによる激しい優勝争いが繰り広げられている状況だ。4位ユヴェントスこそ足踏みを強いられてタイトルレースからは脱落してしまったように思えるが、それでもまだACミラン、インテル、ナポリの3クラブは熾烈なスクデット争いを演じている。

現時点で首位に立っているのは、ここまで71ポイントを稼いでいるミランだ。しかし、2位インテルは1試合消化が少ない上、現状ミランとの勝ち点差はわずか2ポイント。今月末に行われる未消化分の第20節を終えれば、その順位が逆転している可能性も大いにあるだろう。加えて、3位のナポリも現時点ではまだ首位と4ポイント差。残り5〜6試合の間に順位が大きく入れ替わることも十分に考えられる状況だ。

そんな、全く読めなくなってきた今季のスクデット争い。しかし、現状の勢いを見るに、優勢なのは連覇を狙うインテルなのかもしれない。昨今のミランとナポリがやや足踏みを強いられている一方で、同クラブはMFマルセロ・ブロゾビッチが復帰して以降に再びエンジンが掛かり始めた。彼が不在だった第29節〜第30節こそ2試合連続のドロー決着という結果に終わったが、以降のリーグ戦3試合では3連勝。同時期のミラン(1勝2分)とナポリ(1勝1分1敗)が勝ち点を取りこぼしているなか、ネッラズーリはきちんと拾えるポイントを拾っている。勝負の終盤戦で安定感が戻ってきたのは非常にポジティブと言えるだろう。
そういった状況のなか、現地ファンも今回のスクデットレースはインテルが優勢と見ているようだ。伊『calciomercato』が実施したアンケートによると、最終的にインテルが今季のセリエAを制すると予想している人は全体の58.1%にものぼる。そして、2番目に投票数が多かったミランは36.3%、3番目のナポリは5.7%だ。先日行われたコッパ・イタリア準決勝の結果も影響しているのだろうが、安定感を取り戻したネッラズーリがやはり人気を集めるを状況となっている。

まだその結末がどうなるかは全く読めないものの、徐々にインテルが流れを掴み始めたかのように思える今季のセリエA優勝争い。はたして、最終的にスクデットを掲げるのはどのクラブなのか。今後の戦いからも目は離せない。

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