この10年で《13億ユーロ大補強》も…… CLベスト4に2回しか進めぬPSGの大失敗

今季はメッシとネイマールが揃っていたが…… photo/Getty Images

ベスト16で敗れるケースも多く

悲願のチャンピオンズリーグ制覇へ向けて毎年のように大型補強に動いてきたパリ・サンジェルマン。しかし、今季もその夢はベスト16で終わってしまった。

2012-13シーズンから振り返ってみると、パリが補強に1億ユーロ以上費やしたシーズンは6シーズンもある。そのうち2017-18、2018-19シーズンは補強費が2億ユーロを超えている。

2017-18シーズンの場合は2017年の夏にバルセロナからFWネイマールを引き抜いており、ネイマール1人に2億ユーロ以上の資金が動いている。2018-19シーズンはFWキリアン・ムバッペを完全移籍で買い取ったのに加え、MFレアンドロ・パレデス(4000万ユーロ)、DFティロ・ケーラー(3700万ユーロ)も加えている。
ただ、どちらのシーズンもチャンピオンズリーグはベスト16で敗れている。2017-18シーズンは同じくレアルに敗れ、続く2018-19シーズンはマンチェスター・ユナイテッドに劇的な形で敗れてしまった。初戦から強豪と当たっているのは不運とも言えるが、これだけ補強費をかけながらベスト16も突破できないのは寂しい。

結局、2012-13シーズンからパリがチャンピオンズリーグ・ベスト4に進めたのは2019-20、2020-21シーズンの2回だけだ。今季終了後には頼みの綱だったムバッペに退団の可能性があり、そうなった場合はまたお金をかけた補強に動く必要が出てくる。

2012-13シーズンからは合計すると13億ユーロを補強に投じてきたわけだが、結果だけ見れば失敗だ。ファイナルに辿り着いたのは1回だけで、スターをかき集めるだけでは勝てないことが証明されたかのような10年になってしまっている。

パリが打つ次なる一手は何か。揃えている選手は一線級のはずだが、欧州制覇には戦略をもう少し練る必要がありそうだ。

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