ウィルシャーと姿が重なる ガラスの天才となりかけているバルセロナの新たなナンバーテン

再び負傷での離脱となったファティ photo/Getty Images

早期復帰を願いたい

サッカーは肉体と肉体がぶつかり合う激しいスポーツであり、怪我のリスクが常に付きまとうことになる。そのため、体が怪我に強くなければ、度重なる負傷でピッチに立つことができず、本来持っている能力のすべてを出し切ることなく、現役を終えてしまう選手も少なくない。元アーセナルのジャック・ウィルシャーは文字通り天才であったが、30歳となった今は無所属となっている。

そんなガラスの天才になりかけているのが、バルセロナのFWアンス・ファティだ。

バルセロナの下部組織で育ったいわゆる生え抜きのファティ。19-20シーズンはリーグ戦24試合に出場して7ゴール1アシストの結果を残し、一気にブレイクしたが、翌年は左ひざの半月板を損傷し、7試合の出場に留まっている。今季は退団したリオネル・メッシの10番を受け継いだが、コパ・デル・レイのラウンド16アスレティック・ビルバオ戦で再び負傷してしまった。西『SPORT』によれば離脱は4週間から6週間ほどと見られている。

今回の離脱で、21-22シーズンに怪我の影響でチームから離れることになるのは4回目だ。13日のレアル・マドリードとのエル・クラシコで復帰したばかりの同選手だが、再び長期離脱することになる。

明らかに前述したウィルシャーのように怪我が多く計算できない選手となっているファティだが、彼のここまでの数字を見れば期待せずにはいられない。怪我で半分以上を棒に振った20-21シーズンはリーグ戦7試合で4ゴール、今季は5試合で3ゴールと短いプレイタイムで確実に結果を残してきている。メッシが去り、明確な得点源のいない今のバルセロナからすれば、期待しないほうがおかしい存在だ。

19歳にして早くも負傷離脱を繰り返すことになっているファティ。持っている実力は確かなだけに今後の復帰はより慎重となるべきか。

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