悪くはないが、バイエルンでは物足りない 絶対王者でもがくザビツァーの運命は

今季加入したバイエルンでなかなか出場機会に恵まれないザビツァー photo/Getty Images

便利屋のままでは終われない

昨夏RBライプツィヒから大きな期待を背にバイエルン・ミュンヘンへと加入したものの、オーストリア代表MFは新天地でやや苦しい状況に立たされている。はたして、マルセル・ザビツァーはここから怒涛の逆襲劇を披露することができるのか。

ライプツィヒ時代はチームの中盤に欠かせぬ存在として活躍したザビツァーだが、ナーゲルスマン監督を追って加入したバイエルンではなかなか出番が回ってこない。今季はここまでスタメンでの出場が3試合にとどまっており、チーム内での序列は非常に微妙なものになっていると言っていい。加入当初の期待の大きさからしてみれば、間違いなく今の彼には物足りなさが残る。

そして、現地時間7日に行われたブンデスリーガ第18節のボルシアMG戦では、ついに不慣れな左サイドバックも担当したザビツァー。離脱者続出の状況下における苦肉の策ではあったのだが、これだけ人がいない局面でも本職の中盤でプレイできないのは何とももどかしさが残る。結局、不慣れなポジションでも自分の持ち味を発揮しようと積極的に偽SBのような動きは繰り返したが、この試合でも大きなインパクトは残すことができず。バイエルンでザビツァーを取り巻く状況は、依然として厳しいままとなっている。
「不慣れなポジションで難しい面はあった。だが、ザビツァーの境遇はまだ厳しい。さすがにまだ放出候補にはなっていないだろうが、このままでは本当にそのシナリオが実現してしまう可能性がある。器用な選手ではあるものの、それで終わってしまうのであれば彼を獲得した意味がない。バイエルンにはほかにも多くの優秀な選手がいるのだから」(独『Sport 1』)

そんなザビツァーには、現地メディアもこのように辛口評価。決して戦力になっていないわけではないのだが、加入時の期待値からすれば物足りなさが残る現在のオーストリア代表MF。ライプツィヒ時代に見せていたような輝きをバイエルンでも放ってほしいところだが、はたしてザビツァーの未来はいかに。

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