ムシアラの記録を抜いて“クラブ最年少出場” バイエルンにまたも楽しみな逸材が

ボルシアMG戦でバイエルン史上最年少リーグ戦出場記録を更新したヴァナー photo/Getty Images

16歳15日でブンデスデビュー

2020年6月、MFジャマール・ムシアラがバイエルン・ミュンヘンのブンデスリーガ最年少出場記録を更新したのはまだ記憶に新しいところだ。しかし、あれからわずか1年半でその記録は次世代の有望株に更新されることとなっている。チームがメンバー不足の緊急事態だったとはいえ、またもやバイエルンに楽しみな逸材の登場だ。

その有望株とは、現地時間7日に行われたブンデスリーガ第18節のボルシアMG戦(●1-2)にてトップチームデビューを果たしたU-17ドイツ代表MFパウル・ヴァナーだ。この試合に75分から途中投入された同選手は、これまでムシアラが所持していたクラブ最年少出場記録(17歳115日)を大幅に更新。16歳15日という若さでアリアンツ・アレーナのピッチに立つこととなった。

この試合は新型コロナ陽性者をはじめ、怪我やアフリカ・ネイションズカップへの参加による離脱者が続出したため大幅に下部組織からメンバーを招集して試合に臨んだバイエルン。交代メンバーの選択肢がなかった中での出場とはいえ、ヴァナーもユリアン・ナーゲルスマン監督の期待にはある程度応えてみせた。さすがに劣勢をひっくり返すほどのインパクトは残せなかったものの、サイドの攻撃的なポジションに入ったヴァナーは最後まで冷静にプレイ。そのパフォーマンスは今後に向けてポジティブなものだったと言っていい。試合には敗れてしまったが、この16歳が何度か見せ場を作ったことに驚いたファンも少なくなかっただろう。
まだトップに定着するまでには多くの課題もありそうだが、プレイ一つひとつからは高いセンスを感じることができたヴァナー。同時にトップデビューを果たしたルーカス・コパド(17)と共に、彼は未来のバイエルンを担う存在となれるのだろうか。ムシアラに続いてブレイクしてほしい才能の原石。そのプレイを今からチェックしておいて損はない逸材だ。

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