ルカク復調へのカギを握る“パートナー”の出現 必要なのは彼の前方へパスを出せる味方だ

今季はなかなか得点数が伸びていないルカク photo/Getty Images

前半戦はたった5ゴール

今夏移籍市場でチェルシーがクラブ史上最高額となる9750万ポンド(約146億円)もの移籍金を投じて獲得したものの、いまだ新天地ではその本領を発揮することができていないのがFWロメル・ルカクだ。今季はここまで公式戦16試合に出場して5ゴール。昨季インテルでは30ゴールを挙げた同選手だが、なかなか得点ペースは上がってこない。

現在は新型コロナの影響で離脱中だが、その移籍金を考えれば物足りないのは間違いないだろう。もうすぐシーズンも折り返し地点を迎えるが、後半戦のルカクは巻き返すことができるのか。キーポイントとなるのは、彼のスタイルを理解した上でパスを供給するパートナーが出現するかどうかかもしれない。

優れたフィジカルと高さを備える大型FWのルカクだが、彼は典型的なポストプレイヤーではない。もちろんそういったプレイができないわけではないものの、むしろ得意とするのは前方のスペースへと走り込む動きのはず。その点で、現在のチェルシーには相手を背負ったルカクの足元にボールを入れる選手も多い。そこを改善さえできれば、ルカクの良さはピッチ上でもっと出てくるはずだ。ルカクに前向きでプレイさせることができるかどうか。これこそ、今後ルカクが復調するかの鍵を握ってくるはずだ。
はたして、今後チェルシーでルカクの長所を最大限活用できるチームメイトは現れるのだろうか。大型FWがその本領を発揮するときを多くのファンが待ちわびている。

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