決定力不足に悩む“C・ロナウド2世” 復調へ手本となる絶対的エースの存在

フェリックスのゴールラッシュに期待したい photo/Getty Images

今季はリーガ3試合出場も無得点

リーガ・エスパニョーラでレアル・マドリードに次ぐ2位に付ける昨季王者のアトレティコ・マドリード。連覇に向けてストライカーの爆発も大きなカギとなってくるだろう。

得点量産の期待がかかるFWがジョアン・フェリックスだ。2018-19シーズンにベンフィカのアカデミーからトップへ昇格すると、プリメイラ・リーガで15得点を決めてチームをリーグ優勝に導く。

さらにUEFAヨーロッパリーグ史上最年少ハットトリックを達成し、彗星の如く現れた新星は、“クリスティアーノ・ロナウド2世”とも呼ばれる。わずか1シーズンでアトレティコへ1億2600万ユーロ(約153億円)という破格の移籍金で入団するも、2シーズンでリーグ戦58試合13得点と移籍金に見合った活躍ができているとは言えない。

今季もここまで3試合無得点と、昨季からチームが上昇気流に乗る中でポルトガルの新星は今一歩乗り遅れている状況だ。高いテクニックとスピードを兼ね備えるフェリックスだが、やは足りていないのは決定力だろう。移籍初年度は、1試合平均「2.4本」のシュートを放つも、得点数の1試合平均はわずか「0.2」を記録。さらに決定機会を逃した回数は「9」と決定力不足が露呈している。

さらに昨季は1試合平均の得点数が前年と変わらないものの、1試合平均シュート本数が「1.3本」とシュート数自体も減少。決定力に加えてチャンスを作る回数も減ってしまっている。怪我の離脱も目立つフェリックスだが、だからこそ出場時に結果を残してチームに貢献したいところだ(データは『SofaScore』より)。

アトレティコには昨季ルイス・スアレスというお手本となるストライカーが加入した。華やかなプレイや足元の技術の高いフェリックスだが、スアレスのような得点への貪欲なスタイルが身に付けば、さらに得点数も伸びるだろう。FWとしてやはり結果を残すことこそが、評価される一番の近道だ。最強の師匠とコンビを組む21歳がこれからさらに成長を続けていく。

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