EURO不参加による休養効果は絶大!? “若き怪物FW”に大爆発の予感

ヴェーエン・ヴィースバーデン戦でハットトリックを達成したハーランド photo/Getty Images

今季初の公式戦でいきなりハットトリック

ドルトムントは7日、DFBポカール1回戦でヴェーエン・ヴィースバーデンと対戦。ドイツ3部リーグに所属する格下相手にスコアを3-0とし、今季初の公式戦で見事白星を飾っている。

この一戦で圧巻のパフォーマンスを披露して見せたのが、ノルウェーの若き怪物FWアーリング・ハーランドだ。26分にマルコ・ロイスのスルーパスからペナルティエリア内へ侵入すると、ダイレクトでゴールへ流し込み、先制点をゲットした。そして、直後の30分にはドリブル突破からペナルティエリア内で相手GKのファウルを誘い、このPKを自ら冷静に沈めてこの日2点目。さらに後半に入ると、51分にダメ押しとなるゴールを決め、今季初の公式戦でいきなりハットトリックを達成したのだ。

ハーランドはこれまでも素晴らしい活躍を見せていたが、今季はドルトムント加入3シーズン目の大爆発を予感させるスタートとなった。PKを獲得した際には、腕立てのパフォーマンスを披露する余裕を見せており、シーズンの開幕から調子が非常に良さそうだ。
好調の要因として大きいのは、やはりオフシーズンにしっかり休めたことやプレシーズンにきちんと準備ができたことか。もちろん、EUROといった大舞台に立つことで得られる経験値は計り知れない。現在21歳のハーランドのように、若い選手であれば尚更だ。ただ、コロナ禍による前々シーズンからの過密日程を考えると、所属クラブで飛躍・成長を遂げるための“薬”は、休養以上のものはないかもしれない。さらに、EUROに参加していた場合、開幕まであまり時間がない中でのチームに合流し、コンディションが上がりきらない可能性もあるが、その心配もない。そういった意味では、ノルウェー代表がEURO2020に参加できなかったことは、選手本人としては悔しさもあるだろうが、ドルトムントで今季活躍するためのポジティブな要素となる可能性が高そうだ。

ハーランドは昨季、公式戦41試合に出場して41ゴール12アシストを記録していたが、今季はそれを上回る活躍を見せるかもしれない。

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