補強の進まないリヴァプール このままではタイトルレースから脱落も……

クロップはこの状況をどう乗り越えるか photo/Getty Images

21-22シーズンの優勝候補の一角だ

開幕が近づいているプレミアリーグ。各クラブが積極に今夏の移籍市場で動いており、上位陣に限らず、アストン・ヴィラのような中堅チームにも注目だ。

もちろん最も気になる話題は優勝候補についてだ。昨季はマンチェスター・シティがタイトルを獲得したが、21-22シーズンはどうなるか分からない。

現状で候補に挙げられているクラブは前述したマンC、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リヴァプールの4つだ。どのクラブのスカッドを見ても実力者が多く、マンUに関しては既にジェイドン・サンチョ、ラファエル・ヴァランを獲得し、補強面では一歩リードといったところか。マンCも先日、ジャック。グリーリッシュ獲得を発表し、チェルシーも合意はまだだが、インテルのロメル・ルカクを狙っているようだ。

しかし、補強が進んでいないチームがある。一昨季王者のリヴァプールだ。ライプツィヒからイブラヒマ・コナテを獲得し、昨季苦しかったセンターバックのテコ入れに成功したが、その後音沙汰なしだ。レスター・シティのユーリ・ティーレマンスの獲得に動いているという話もあったが、ここのところめっきり聞かなくなった。

フロントスリーの後釜問題の解決も進んでおらず、オックスレイド・チェンバレンの9番やサウサンプトンから戻ってきた南野拓実に頼るようだが、どうなるのか。また、右サイドバックもアレクサンダー・アーノルドは素晴らしいが彼に続く存在がおらず、怪我で離脱となれば昨季の二の舞になる。

「彼らが成功したのはアリソンとファン・ダイクと契約した時だった」と英『talk SPORT』で元イングランド代表のジェイミー・オハラ氏が補強の重要性を語っている。

確かにリヴァプールが好成績を収めていた時はその2名を獲得したあたりとなっており、戦力アップがタイトルを獲得できた要因ともいえる。今夏、優勝候補である他の3クラブは多額の資金を投入し補強に動いている。リヴァプールは彼らに追い付けない可能性がある。

このようにシーズン開始前から不穏な空気が漂っているリヴァプール。昨季悩まされたけが人も復帰しており、どこまで戦えるのか今後に期待したい。

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