リヴァプールは本当に盤石か 少し気になる“1点差試合”の多さ

勢い止まらぬリヴァプールだが、一抹の不安もあるか photo/Getty Images

勝負強さの裏返しとも言えるが

2019-20シーズンのプレミアリーグで圧倒的な強さを誇るリヴァプール。その戦績は22戦で21勝1分と実に圧倒的だ。ここまで獲得可能だった勝ち点66ポイントのうち、彼らはわずか2ポイントしか落としていない。クラブW杯に参加した影響で1試合消化が少ないにもかかわらず、2位マンチェスター・シティとの差はすでに13ポイントも開いている。

もはやファンの興味は“どこが優勝するか"ではなく、リヴァプールが“いつ優勝するか"に変わってきていると言っていい。しかし、そんな最強ぶりを見せつけているリヴァプールは本当に盤石なのだろうか。勝利を収めた試合後であっても、選手からは「課題が残った」なんて言葉も出てくる。もちろん、現状に満足していてはこれ以上の成長は見込めない。それだけに、これは選手たちの素晴らしき向上心の表れとも言えるだろう。

だが、英『Liverpool Echo』は本当に選手たちがそう思っている可能性を懸念している。その理由はリヴァプールの試合内容だ。戦績でこそ無敗をキープしている彼らだが、意外にもギリギリで切り抜けた試合は少なくない。ここまで戦ったリーグ戦22試合のうち、半数近い10試合が1点差での勝利なのだ。獲得した64ポイントの中で実に30ポイントを占めることとなる。
裏を返せばそれだけリヴァプールが勝負強いということでもあるが、少し気になる数字であることは間違いないだろう。実際、勝利こそしたが相手にペースを握られた時間の方が多かった、なんて試合も少なくない。薄氷の勝利を重ねここまで快進撃を続けてきたリヴァプールだが、ひとたび勝てなくなるとそのまま勢いを失ってしてしまう可能性は残っているか。この心配が杞憂に終わればいいのだが、はたして。

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