サッカーに失敗はつきものだ。手ではなく足を使うという競技の特性上、ミスは頻繁に起きる。しかし、試合中にミスをすればどうしても観客からはため息が漏れてしまう。精神的に未熟な選手はその反応を受けて萎縮してしまい、その後安全なプレイばかりを選択してしまうこともあるだろう。
だが、リスクを恐れていてばかりでは得点のチャンスを失ってしまう。サッカー選手には一度の失敗でチャレンジ精神を失わないメンタルの強さが必要だ。今季レンタル先のホッフェンハイムからアーセナルに復帰したFWリース・ネルソンも、常にそういったメンタルでピッチに立てるよう努力しているようだ。同選手はアーセナルに復帰して以降、あるベテラン選手と会話することで精神面の強化を図っていると次のように語った。
「チームに多くの若い力が加わった中で、そういった若手を手助けしてくれる選手がいるのは素晴らしいことだよ。今、僕はダビド・ルイスと自身のメンタル面についていつも話しているんだ。僕らは時に悪いパスを出したり、悪いシュートを打つことがある。だけど、これはリスクを冒してでも行うべきプレイなんだ。ゴールを奪うためにね。失敗しても僕らは前を向かなければならない。これ(D・ルイスとの会話)はそうするために大いに役立っているよ」
R・ネルソンがこのように語ったことを英『Football London』が伝えている。どうやらダビド・ルイスは新加入選手ながら、早速若手の相談役となっているようだ。アーセナルは最終ラインの目玉補強に彼を連れてきたが、プレイ以外の面でもこのベテランは機能している。
はたして、D・ルイスと二人三脚でブレイクを狙うR・ネルソンはここからどこまで進化を遂げるのだろうか。失敗を恐れない新鋭アタッカーの今後の活躍に期待したい。
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