長谷部、夢の欧州カップ戦出場の可能性十分 ブンデス公式「ニコ・コバチはフランクフルトを要塞に変えた」

フランクフルトの長谷部 photo/Getty Images

長谷部中心の堅守で夢の舞台へ

フランクフルトに所属する日本代表MF長谷部誠は、このチームで欧州カップ戦に出場したいとの希望を口にしていた。あくまで中堅クラブのフランクフルトが欧州カップ戦出場など数年前なら信じがたい話だった。2012-13シーズンには6位でフィニッシュしているが、それ以降は13位、9位など中位止まりだ。しかし、長谷部の希望が今季こそ叶うかもしれない。期待させられる理由は指揮官ニコ・コバチの存在だ。

コバチはチームが苦しんでいた2015-16シーズンの途中に指揮官に就任し、16位でシーズンを終えて何とか1部残留を果たした。そこから改革が本格的に始まり、スター選手がいなくとも上位を狙える集団を作り上げた。ブンデスリーガ公式もそれを称賛しており、何と言ってもフランクフルトは堅守になった。

ここまでフランクフルトはリーグ戦22試合を戦って失点を25に抑えているが、これは17失点のバイエルンに次いで2番目に少ない。2014-15シーズンが62失点、2015-16シーズンが52失点あったことを考えると大きすぎる進歩だ。昨季は43失点だったため、今季はそれよりも少ない数字で終えることができるかもしれない。
同サイトは「コバチはフランクフルトのホームを要塞に変えた」と伝えており、3位ドルトムントより17点も少ない30得点で4位につけているのは見事だ。その堅守の中心にいるのが長谷部で、ボランチを本職としていた長谷部をリベロにコンバートした案が昨季から効いている。昨夏にはレアル・マドリードからレンタルで獲得していたDFヘスス・バジェホ、チェルシーからレンタルで獲得していたDFマイケル・ヘクターが揃って退団したが、その穴も見事に埋めた。

同サイトもコバチがフランクフルトを欧州の舞台へ押し上げるのではないかと期待をかけているが、長谷部の夢は叶うのか。チャンピオンズリーグ出場権は難しくともヨーロッパリーグ出場権なら十分にチャンスがあると言えそうだ。


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