熾烈なJ1優勝争いの行方は最終節へ 川崎、浦和撃破で初タイトルの望みつなぐ

決勝ゴールを挙げた小林悠 photo/Getty Images

勝ち点差はわずかに「2」

29日、延期されていた2017明治安田生命J1リーグの第33節が行われ、浦和レッズが川崎フロンターレをホームの埼玉スタジアム2002へ迎え入れた。

10年ぶりのアジア制覇を成し遂げた浦和は、先日のAFCアジアチャンピオンズリーグから中3日ということもあり、FWラファエル・シルバが欠場し、MF柏木陽介やDF槙野智章などもベンチスタートとなっている。一方、川崎は最終節までJ1優勝の望みをつなぐためにも勝利は必須。この日発表された日本代表にも選ばれているFW小林悠やMF大島僚太、DF谷口彰悟など、万全のメンバーで臨んでいる。

立ち上がりから激しいプレッシャーをかけ、積極的に攻撃を仕掛ける両チーム。そんな中、先制点を奪ったのは川崎だった。14分、右サイドを家長昭博が突破すると、中央へクロスを入れる。これをDFとGKの間に走りこんだ小林が滑り込みながら右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。その後も激しい攻防を見せるがスコアは動かず、川崎が前半を1点リードして折り返した。
後半に入ると、ホームの浦和が同点ゴールを狙いに、両サイドを起点に果敢に攻め入る。しかし、川崎の堅い守備をなかなか攻略することができず、ただただ時間だけが過ぎていく。試合はこのまま終了のホイッスルを迎え、最後まで先制点を守りきった川崎が1-0で浦和を撃破した。

この結果、首位鹿島アントラーズと2位川崎の勝ち点差はわずかに「2」。熾烈な優勝争いは最終節までもつれ込み、川崎は逆転優勝、そして初タイトル獲得の望みを残した。得失点差では川崎が10ポイント以上リードしているため、鹿島も最終節での勝利が必要となってくるかもしれない。なお、川崎はホームで大宮アルディージャと、鹿島はアウェイでジュビロ磐田と対戦予定となっている。

[スコア]
浦和レッズ 0-1 川崎フロンターレ

[得点者]
川崎:小林(14)

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