再びゲッツェは主役になれるのか
2014ブラジルワールドカップ決勝でドイツ代表を優勝に導く決勝ゴールを決めたのは、現在ドルトムントでプレイするMFマリオ・ゲッツェだった。しかし、あれから4年。ゲッツェはバイエルンで苦戦し、今年2月には代謝異常も見つかって離脱を余儀なくされるなど苦しい時期を過ごし、今ではドイツ代表メンバーに入れるか分からないラインに立たされてしまっている。
この4年の間に若くて優秀な選手も続々と登場し、メンバー入り争いは熾烈だ。ゲッツェもまだ25歳と若い方なのだが、他の若手に比べこの4年間でそれほど成長することができなかった。優勝決定弾を決めた男が4年後のワールドカップメンバーから漏れる可能性も十分にある。
独『Deutsche Welle』は「ゲッツェはドイツ代表の王に戻れるか」と取り上げているが、その道のりは簡単ではない。今回のインターナショナルマッチウィークではドイツ代表に招集されたものの、先日のイングランド代表との親善試合はベンチで見守ることになった。今のドイツはゲッツェに頼らずとも多くの優秀な選手がいるのだ。
その中で確固たる地位を築いているMFトニ・クロースも、「僕たちには優秀なバックアッパーたちがいる。ドイツにはワールドカップに行ける選手が30~40人ほどはいるんだ」とコメントしており、競争が激しいことをアピールしている。クロースは40人程度と語っているが、実際はもっと代表候補は多いと言える。ゲッツェがこの争いに勝つことができるかは分からないが、現状のパフォーマンスでは生き残ることは難しいかもしれない。