デ・ロッシ、“ウォームアップ拒否”の真相を自らの口で語る

2ndレグはベンチスタートとなったデ・ロッシ photo/Getty Images

「私よりもインシーニェが交代した方がいいと思った」

ロシアW杯出場がかかったスウェーデン代表との運命の一戦で、ウォームアップを拒否したと報じられたイタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシ。この一件について、自らの口で真相を語った。

13日に行われたロシアW杯・欧州予選プレイオフでスウェーデンをホームへ迎え入れたイタリア。1stレグを0-1で落としたため、この試合では勝利が必須条件だった。しかし、なかなかゴールネットを揺らすことができず、スコアレスのままただただ時間が過ぎていく。

こういった状況の中で迎えた後半、ベンチで戦況を見守るデ・ロッシとイタリア代表のスタッフが口論している姿をカメラが捉えていた。いくつかのメディアによると、途中出場に向けてデ・ロッシへウォームアップをするよう指示したが、デ・ロッシはロレンツォ・インシーニェを指差しながら「なんでオレ!? 同点じゃダメなんだぞ。勝たなくちゃいけないのに!」などと述べたいたという。その後、デ・ロッシもインシーニェも出場することなく、そしてイタリアがゴールを割ることもなくスコアレスドロー決着。結果的に、イタリアは60年ぶりにW杯出場を逃すこととなった。
試合後、伊『Rai Sport』のインタビューに応じたデ・ロッシは「ウォームアップ拒否」の件について聞かれ、次のように話している。

「我々は、1度に3人がウォームアップを開始するような傾向があるんだ。そして、だいたい5分経ったぐらいで交代を行い、再び他の3名がアップを始める。試合の終わりが近づいていたし、我々は勝たなければならなかった。だから、ストライカーをウォームアップさせろと私は言ったんだ。インシーニェを指差しながらね。戦術的な問題だったかどうか私にはわからないが、監督は素晴らしい人だ。もし誰かを怒らせてしまったのなら申し訳ない。あの時は、私よりもインシーニェが交代した方がいいと思ったんだ」

最後まで勝利を諦めず得点を取るために、デ・ロッシは自身よりも攻撃的な選手の投入を要求していたようだ。

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