オスカルが抜けても中国スーパーリーグ連覇 上海ポート、横浜F・マリノス、メルボルンでタイトルを手にしたマスカットは欧州トップリーグでも通用するか

上海ポートを指揮してきたマスカット photo/Getty Images

11月21日に大連を1-0で撃破し、今季の中国スーパーリーグ制覇を決めた上海ポート。これでリーグ3連覇となるが、そのうち2024年と今年の連覇へと導いたのが現指揮官ケヴィン・マスカットだ。

オーストラリア人監督のマスカットといえば、横浜F・マリノスでも2022年にJ1を制している。その前にはオーストラリアのメルボルン・ビクトリーでAリーグを制していて、アジアでの実績は抜群だ。

気になるのは、同じオーストラリア人監督のアンジェ・ポステコグルーに続いて欧州挑戦へ踏み切るかだ。2020年から半年だけベルギーのシント・トロイデンの指揮を執ったことがあり、その時は結果を残せなかった。しかしその後マリノスと上海ポートで経験を積んでおり、実績的には申し分ない。

『ESPN』も今年の中国スーパーリーグを制した手腕を評価する。今年は開幕前に元ブラジル代表MFオスカル、アルゼンチン人FWマティアス・バルガスの助っ人2人が退団し、中国では抜群の人気を誇るFWウー・レイも今年は怪我で6試合しかプレイ出来なかった。昨年はオスカルが14ゴール20アシスト、ウー・レイは34ゴール9アシスト、バルガスが12ゴール11アシストを記録しており、ウー・レイまで稼働できない中でリーグタイトルを守ったマスカットの手腕は称賛されるべきだろう。

同メディアはマスカットの今後の監督キャリアに注目しているが、上海ポートとの契約は来年12月までだ。欧州のクラブにチャレンジするプランに加え、オーストラリア代表監督の道もある。現在はトニー・ポポヴィッチが代表を指揮しているが、来年の2026W杯の成績次第でポポヴィッチの進退は決まるだろう。

ポポヴィッチが代表を去るとなれば、アジアでの成績的にマスカットが理想の候補となるのは間違いない。ポステコグルーはトッテナム、ノッティンガム・フォレストで厳しい批判を浴びることになり、アジア人監督の評判にやや傷がつく格好とはなった。欧州主要リーグのクラブの中には敬遠するところもあるかもしれないが、マスカットの欧州挑戦も悪いアイディアではないはずだ。

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