レテギ&キーンの2トップでアズーリのセンターフォワード問題は解決? ガットゥーゾが初陣で見せた可能性

M・キーン(手前)は9月シリーズで大活躍 photo/Getty Images

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9月の2試合で10ゴールと攻撃陣爆発

2026ワールドカップ欧州予選の初戦でノルウェー相手に敗れ、指揮官ルチアーノ・スパレッティを解任してジェンナーロ・ガットゥーゾを新指揮官に迎えたイタリア代表。

その初陣となる今回の9月シリーズでは、まずエストニアを5-0で粉砕。続くイスラエル戦も5-4の撃ち合いを制した。イスラエル戦はお世辞にもスマートな戦いとは言えないものだったが、ポジティブなのは2試合で10ゴールを挙げた攻撃面だ。

近年のイタリアはセンターフォワード問題に悩まされており、チーロ・インモービレが代表を離れてからは頼れるエースが不在だった。しかし現在は昨季のセリエAで得点王に輝いたFWマテオ・レテギ、得点ランク2位だったフィオレンティーナFWモイーズ・キーンがいる。
当初は2人がセンターフォワードのポジションを争うと思われていたが、ガットゥーゾは[4-4-2]のシステムを選択。エストニア戦、イスラエル戦ではレテギとキーンに2トップを組ませている。2人もその期待に応え、エストニア戦ではレテギが2ゴール、キーンは1ゴールを記録。

イスラエル戦ではキーンが2ゴール、レテギが3アシストを記録していて、2人を前線に並べるガットゥーゾの攻撃的選択が当たったことになる。

『Get Footballnews Italy』も攻撃面を評価していて、アズーリのストライカー問題が解決へ向かっていると期待をかける。今夏ナポリへ移籍した大型FWロレンツォ・ルッカも成長著しい。2トップの一角としてロングボールのターゲットマンになることができ、レテギやキーンとは異なるタイプのFWとして面白い。

まだ細部を詰める必要はあるだろうが、ガットゥーゾは初陣から結果を出すことができた。それも攻撃陣は収穫たっぷりで、2026ワールドカップ出場権獲得へガットゥーゾ招聘は正しい選択だったかもしれない。



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