京都からマインツに加入間近の川崎颯太 その安すぎる契約内容に現地メディアも驚嘆

京都サンガの川崎颯太 photo/Getty Images

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レンタル料は約3500万円

京都サンガの川崎颯太のマインツへの加入が秒読み段階に入っている。京都からは7日付でチームを離れることが発表されていたが、8日に移籍に向けたメディカルチェックが行われ、早ければ9日中にもマインツ入団が正式発表されると見られている。

豊富な運動量と高いボール奪取能力に加えて精度の高いパスで攻撃の組み立ても担えることから、Jリーグでも屈指のセントラルミッドフィールダーと評されている川崎。しかし、欧州でまだ実績のない同選手は加入先のマインツにとって未知の存在であり、そのため今回の契約内容は相当に割安なものになっているようだ。

ドイツのサッカー雑誌『Kicker』によれば、川崎の移籍は完全移籍ではなく1年間のレンタル移籍であり、マインツから京都に支払われるレンタル料は約20万ユーロ(約3500万円)ほど。契約にはレンタル期間終了後の買い取りオプションが付与されているが、マインツがこの権利を行使した場合でも京都に支払われるのは僅か100万ユーロ(約1億7000万円)であるという。こうした金額を『Kicker』は「バーゲン価格」と評している。
こうした川崎をめぐる契約内容は、マインツが川崎を即戦力として見ていないことの表れかもしれない。

3-4-2-1システムを主に採用しているマインツでの川崎のベストポジションはボランチだと思われるが、マインツでは日本代表MF佐野海舟とドイツ代表MFナディーム・アミリが不動のダブルボランチとしてコンビを組んでいる。そのためドイツ紙『Bild』ら複数のドイツメディアによれば、川崎は一列前の『シャドー』と呼ばれる攻撃的ミッドフィールダーの位置で起用される可能性が高いと見られているが、ここでも韓国代表MFイ・ジェソンやドイツU21代表MFパウル・ネーベルといった実力者が揃っている。

こうした2024-25シーズンでの躍進を支えた選手達がチームに残っているため、マインツとしては即戦力ではなく彼らのバックアッパーとして川崎を獲得しようとしているのかもしれない。

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