“W杯優勝”の目標設定は妥当だった 優勝経験者ミュラーに「世界のトップ10」と言わしめるほどの日本代表の実力とポテンシャル

ドイツ代表を相手に4-1の勝利を収めた日本代表 photo/Getty Images

“本気”のドイツ代表を圧倒

2026年に開催される北中米ワールドカップでの「優勝」を目標に掲げている日本代表。先のドイツ戦の快勝により、この目標が決して手の届かない目標、達成不可能な目標ではないことを証明したのではないか。

現在、欧州遠征を行なっている日本代表は9日、国際親善試合でドイツ代表と対戦。カタール・ワールドカップ以来の再戦となったが、リベンジに燃えるドイツ代表を4-1で撃破した。

スコアだけでなく内容を見ても、2-1で勝利したカタールW杯のときとは違って互角以上の戦いを披露。後半にシステムを4バックから3バック(5バック)へ変更したことで、相手にボールを持たれる時間帯こそ増えたが、ほとんどチャンスは作らせなかった。ドイツのホーム、そしてサッカー大国として連敗という屈辱だけは絶対に避けなければらない状況。日本は多くのタレントを揃える“本気”のドイツ代表を圧倒したのだ。
試合後、2014年のブラジルW杯優勝メンバーであり、この試合で途中出場したトーマス・ミュラーに「日本のプレイは素晴らしかった。彼らは世界のトップ15、もしくはトップ10に入るチーム(独『DIE ZEIT』より)」と言わしめるほどの今の日本代表の実力とポテンシャル。欧州各国リーグで主役級の活躍を見せている選手が増えている状況を見ても、「W杯優勝」という目標設定は、むじろ“妥当”だったのかもしれない。

もちろん、北中米W杯の本大会までこのまま順調に進んでいくとは限らない。3年もあれば所属クラブでの立場が怪しくなる選手もいれば、怪我などで調子を落とす選手もいて、今とはメンバーが大きく変わることもあるだろう。ただ、このドイツ戦を見て、日本の未来にワクワクしているサポーターは多いはずだ。日本代表の今後のさらなる成長と飛躍に期待したい。

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