“生ける伝説”が再びセリエAのピッチに立つ日は来るのか ブッフォン、パルマ復帰2年目も昇格叶わず

今季、セリエBで17試合に出場したブッフォン photo/Getty Images

ブッフォンの離脱が大きな痛手に?

現在セリエBのパルマに所属する元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンだが、決して長くはないであろう残りのキャリアで、再びセリエAのピッチに立つ日は来るのか。

2021年夏に2度目のユヴェントス退団を決断し、自身にとってプロとしての始まりの地であるパルマ復帰を果たしたブッフォン。2020-21シーズンにセリエB降格の憂き目にあった古巣の窮地に立ち上がった。復帰初年度はレギュラーシーズンを12位で終えることとなったが、2年目の今季は長期離脱もあった中で終盤の快進撃に貢献し、チームを4位へ導く。昇格プレイオフへの進出を果たし、セリエA復帰のチャンスが巡ってきたのだ。

プレイオフ・準決勝で相見えたのはカリアリだ。敵地で行われた1stレグでは、2点リードして前半を折り返す好展開。しかし、前半のうちにブッフォンが負傷し、ハーフタイムに交代を余儀なくされる。すると、精神的支柱の離脱がチームに与えたダメージは予想より遥かに大きかったのか、後半に3点を奪い返され、まさかの大逆転負け(2-3)。さらに、ブッフォンは2ndレグも欠場を余儀なくされ、チームはホームでスコアレスドローに終わり、セリエA復帰の夢は叶わず。試合後にサポーターのもとへ挨拶をしに行った際、涙を流すブッフォンの姿が印象的だった。
ブッフォンとパルマの現行の契約は2024年6月まで。今季の戦いでセリエA復帰を果たせていれば、この“生ける伝説”のプレイが再びセリエAで見られただろう。しかし、夢の実現が最低でも1年間延び、来季は契約期間の最終年でもある。現在45歳という、いつ引退をしてもおかしくはない年齢を考えても、できれば今季の戦いでセリエA復帰を決め切りたかったに違いない。なお、実際に先日、ブッフォン自身が契約満了後の引退をほのめかしたことも伝えられている。

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