レオン、トモリ、トナーリ…… ヒット補強連発のミランがついにCLベスト4へ「本来のレベルに戻ってきた」

ベスト8でナポリを撃破したミラン photo/Getty Images

堅実な補強策で名門復活

2013-14シーズンはセリエAで8位、続く2014-15シーズンは10位、その後も6位や5位でフィニッシュするシーズンが続くなど、イタリアの名門ミランはチャンピオンズリーグ出場権すら掴めない苦しい日々を過ごしてきた。

だが、やはりミランにはCLの舞台が似合う。昨季スクデットを獲得したミランは、18日に行われたCL準々決勝2ndレグで同じイタリアのナポリを撃破。優勝した2006-07シーズン以来となるCLベスト4入りを決めた。

伊『Mediaset』によると、クラブのレジェンドであり、現在クラブのテクニカルディレクターを務めるパオロ・マルディーニ氏もCLの舞台に戻ってきたことに喜びのコメントを残している。
「クラブにふさわしくない年月を経て、今の我々は本来のレベルに戻ってきた。非常にハッピーだよ」

2000年代前半のようなスーパースター軍団というわけではないが、マルディーニ氏がディレクター職に就いた2019年以降は補強のヒットが続いている。

2019年にはFWラファエル・レオン、MFイスマエル・ベナセル、DFテオ・エルナンデス、MFラデ・クルニッチらを獲得しているが、いずれも今回のベスト4入りに欠かせなかった絶対戦力だ。

2020年にはDFシモン・ケアー、MFサンドロ・トナーリ、DFピエール・カルル、DFフィカヨ・トモリ、FWブラヒム・ディアスらレンタル組を含め、的確な補強を展開。

昨年には退団したGKジャンルイジ・ドンナルンマの代わりにリールからマイク・メニャン、チェルシーからはベテランFWオリヴィエ・ジルーを補強。この2人もナポリ戦で決定的な働きを見せている。

かつてほどの圧倒感はなく、今季も国内リーグでは4位とやや順位を落としている。まだ選手層や安定感の部分には課題もあるだろう。しかし、欧州の強豪と戦える場所までは戻ってきた。これが名門ミランにふさわしい位置だ。

そしてCLベスト4の相手は、同じイタリア勢で最大のライバルであるインテルだ。ミラノの両クラブが激突するうえでこれほどふさわしい場もないだろう。

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