2試合続けて2点のリードを守れず
アーセナルにとっては悪夢だ。
16日にプレミアリーグ第31節でウェストハムと対戦したアーセナルは、7分にFWガブリエウ・ジェズス、10分にMFマルティン・ウーデゴーが得点を決めて早々に2点のリードを手にした。油断はよくないが、この時点で勝ち点3はもらったと確信したアーセナルサポーターもいただろう。
ところが、33分に流れが変わる。デクラン・ライスの横パスをペナルティエリアで受けたMFルーカス・パケタがアーセナルDFガブリエウ・マガリャンイスと接触して転倒。これを主審はPKとジャッジした。このPKで1点を奪われたところから嫌なムードが漂い始めた。
54分にはFWジャロッド・ボーウェンに同点ゴールを決められてしまい、試合は2-2のドローで終了。アーセナルは前節リヴァプール戦に続き、2試合連続で2点のリードを守れなかったことになる。英『90min』によると、これはプレミアリーグの歴史で5チーム目の出来事だという。
下位に沈むウェストハム相手のドローにはアーセナルサポーターも納得できないだろうが、何よりの不満は1点目のPKだ。マガリャンイスがパケタを倒したとの判定だったが、SNS上ではこの判定に不満の声が挙がっている。
まずはPK獲得に繋がったライスのボール奪取シーンだ。アーセナル陣内でMFトーマス・パルティがボールを受けたところにライスがプレスをかけてボールを奪ったのだが、その際にライスの手にボールが当たったように見えた。ボールを奪われたパルティもすぐに手を挙げてハンドとアピールしたが、ハンドとは判定されなかった。
そこからライスがペナルティエリアへ侵入し、パケタへパス。パケタはボールを持ち出すと同時にマガリャンイスと接触して倒れたのだが、スライディングタックルを仕掛けたマガリャンイスは直前で足を引っ込めている。直前でパケタと接触すると分かり、咄嗟に足を引いたのだろう。
しかし、主審はPKとジャッジした。パケタの足がマガリャンイスの太ももあたりと接触したところはあったが、パケタがPKをもらいにいったようにも見える。ライスのボール奪取シーン、そしてパケタ転倒シーンと、アーセナルサポーターは両方に不満があるようだ。
「ライスは手でボールをコントロールショットしていた。あれはハンドだ」
「なぜ別の角度からリプレイ検証されなかったのだろうか」
最近はブライトン戦での誤審騒動から審判統括組織『PGMOL』が謝罪するなど、プレミアリーグでは判定が何かと議論を呼んでいる。今回の一戦でも微妙な判定が議論を呼ぶことになり、優勝を目指すアーセナルにとっては痛すぎるドローだ。あのPKで流れが変わったのは確かで、アーセナル側は納得できなかったか。