“3点リード”のレアルが生かすべき教訓 アンチェロッティはCLリヴァプール戦2ndレグにも「全力」で臨む

ベンゼマのゴールで再逆転に成功した昨季のチェルシー戦2ndレグ photo/Getty Images

油断は禁物だ

大きなリードを得ているが、油断する様子はないようだ。レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は、16日に行われるリヴァプール戦に向け気を引き締めている。

チャンピオンズリーグ2連覇を目指す今季のレアルはベスト16でリヴァプールと対戦。昨季の決勝カードが早い段階で実現した。

先月22日に行われた1stレグは、5-2というスコアでレアルが先勝している。FWダルウィン・ヌニェスとFWモハメド・サラーにゴールを奪われる不安な立ち上がりとなったが、FWヴィニシウス・ジュニオールのスーパーゴールで反撃の狼煙を上げ、前半のうちにヴィニシウスが2ゴール目をゲット。後半に入ってからはDFエデル・ミリトンのヘディングシュートや、FWカリム・ベンゼマの2本のシュートが立て続けに決まるという意外な展開が繰り広げられた。
そのためレアルは3点というセーフティリードを抱えてホームの2ndレグに臨むわけだが、英『The Mirror』によると、アンチェロッティ監督は2ndレグも全力で戦うつもりであることを明かしている。

「我々には昨年のチェルシー戦の経験がある。3点のアドバンテージを得たから今は有利だが、我々にはもう90分プレイしなければならないという別の事実もある」

「そのため(勝ち上がる)には1stレグと同じ姿勢でプレイする必要がある。我々にはアドバンテージがあるが、試合をマネジメントすることや結果について考えることはできないし、全力で90分間プレイしなければならない」

昨季のCL準々決勝チェルシー戦は1stレグで3-1の勝利を収めながら、2ndレグで75分までに3ゴールを許し、逆転されるという危機的状況に陥った。しかし、80分にFWロドリゴ・ゴエスが起死回生の同点ゴールを奪うと、延長前半にベンゼマが決勝点をゲット。九死に一生を得て準決勝に勝ち進むことができた。

対戦相手のリヴァプールは直近のボーンマス戦を1-0で落としているが、6日のマンチェスター・ユナイテッド戦では7-0の歴史的大勝を収めるなどさらに調子を上げている。マンU戦のような爆発的な攻撃力を発揮すれば3点差などすぐにひっくり返せてしまうだけに、アンチェロッティ監督がこのように考えるのも当然だろう。チェルシー戦の二の舞を避けることができるか。

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