イブラヒモビッチが“約9ヵ月ぶり”にピッチに帰還 守護神メニャンも復帰したミランが難敵アタランタを下す
ボールが来れば軽快な動きを見せたイブラヒモビッチ photo/Getty Images
リーグ4位対6位の上位対決となった
27日、セリエA第24節ミラン対アタランタの一戦が行われた。ミランは負傷離脱していたGKマイク・メニャンが昨年9月のナポリ戦以来となる先発復帰を果たしている。一時期の不調から脱して公式戦3試合連続でクリーンシート達成中ということもあり、FWアデモラ・ルックマンやFWラスムス・ホイルンドといったアタランタの好調アタッカーたちをミランが抑えられるのかが注目となった。
序盤から主導権を握ったのはミラン。7分にはFWラファエル・レオンのクロスに中央で構えていたFWオリヴィエ・ジルーが左足で上手く合わせたが、これは惜しくも枠を外れていった。
アタランタも機を見て攻勢をかけるが、先制ゴールを奪ったのはミランだった。25分、ジルーのヘディングの落としをDFテオ・エルナンデスが左足でボレーシュート。左ポストに直撃したシュートは横に飛んでいたGKフアン・ムッソに当たり、ゴールに吸い込まれた。
33分には、ミランがカウンターからアタランタゴールを脅かす。後方からのロングボールをジルーが最前線で収めると、落としを受けたレオンが右サイドからエリア内に侵入。右足でシュートを放ったが枠内に飛ばすことはできなかった。
その後もスコアは動かないまま1-0で前半が終了。ミランは復帰したメニャンの配球も冴え渡り、効率良くアタランタ陣内へ攻め込んだ。一方のアタランタは前半のシュート数が0本に終わってしまっている。
後半に入ると、60分にミランが大きなチャンスを迎える。MFブラヒム・ディアスのヒールパスに抜け出したジルーがキーパーと1対1の場面を迎えたが、ムッソが左足で見事にストップ。さらに、61分にはジルーのポストプレイからレオンが左サイドをドリブルで持ち上がり、カットインからシュートを放ったが、ここもムッソがきっちりとセーブした。
同点ゴールを奪いたいアタランタは、63分にMFエデルソンを下げてFWジェレミー・ボガを投入。69分にはルックマンを下げてFWルイス・ムリエルをピッチに送り出した。
その直後、ミランが立て続けにビッグチャンスを迎える。69分、パスワークで前線まで攻め上がると、左サイドを上がったMFサンドロ・トナーリが中央へパス。これは惜しくもレオンに合わず、追加点を奪うには至らなかった。さらに71分、左サイドで粘ったT・エルナンデスから、レオン、FWジュニオール・メシアスと繋がったが、メシアスのシュートはバーの上を超えていった。
そして74分、昨季終了後に左膝の手術をし、長期離脱していたFWズラタン・イブラヒモビッチがついにピッチに戻ってきた。ジルーとB・ディアスがベンチへ下がり、イブラヒモビッチとFWチャールズ・デ・ケテラエルが途中出場を果たしている。
86分にはミランに追加点が生まれている。アタランタが交代カードを3枚切った2分後、レオンのスルーパスに抜け出したメシアスが飛び出してきたムッソを見てチップシュートを選択。良い時間帯にリードを2点に広げた。
そのままミランが逃げ切りに成功し、試合は2-0で終了した。アタランタにとっては良いところなしの一戦となってしまったが、ミランは公式戦4試合連続の勝利&クリーンシートを達成している。
注目のイブラヒモビッチは運動量こそ少なかったものの随所で持ち前のキープ力やテクニカルなプレイを披露。あまりブランクを感じさせない動きを見せた。負傷者が復帰し始めているミランはここからさらに勝利を重ねていきそうだ。