トモリの一発退場があまりにも痛かったミランのCLチェルシー戦 ピオリ監督は拙い英語で審判に物申す

審判と対話するピオリ監督 photo/Getty Images

リベンジを果たすことができなかったミラン

6日にチャンピオンズリーグのアウェイ・チェルシー戦に挑み、3-0の完敗を喫していたミラン。12日に今度はホームでチェルシーを迎え撃ったが、前半のレッドカードで試合の流れは決まってしまった。
 
DFテオ・エルナンデスの復帰やMFブラヒム・ディアスの右ウイング起用、DFマッテオ・ガッビアのスタメン抜擢などが奏功したこともあり、9日に行われたユヴェントス戦を2-0で勝利したミラン。アウェイ・チェルシー戦の完敗から一転、良い流れでチェルシーとのリベンジマッチに臨むことができた。
 
今回の試合では、ユーヴェ戦でトップ下に入っていたMFトンマーゾ・ポベガをMFラデ・クルニッチに代えた以外スタメンを変更しなかったステファノ・ピオリ監督。前回からそれなりに顔ぶれが変わったこともあり、修正したミランがどこまでやれるのかは注目となった。
 
ところがミランは不測の事態に陥り、思うように試合を運ぶことができなかった。18分、DFフィカヨ・トモリがディフェンスラインの裏に抜けたMFメイソン・マウントの肩に手をかけてしまい、主審はレッドカードを提示。チェルシーにPKが与えられ、MFジョルジーニョが落ち着いてこれを決めた。
 
数的不利となったミランは34分にFWピエール・エメリク・オバメヤンに追加点を許してしまい万事休す。期待感のあったB・ディアスは37分にDFセルジーニョ・デストと交代となり、最後まで追い上げることができないまま0-2で敗戦となった。
 
伊『Gazzetta dello Sport』によれば、ピオリ監督は試合後、トモリのファウルを一発退場とみなした審判に対し、自らの思いを伝えていた模様。このようなコメントを残している。
 
「私はこの出来事について振り返りたくないんだ、どう判断するかはあまりにも簡単だからね。何をとは言わないが、試合終了後レフェリーには思っていることを伝えたよ。私は英語を流暢に話せないが彼は確かに理解してくれた」
 
「相手を窮地に追いやって良い試合ができるという予感はあった。2回か3回はチャンスがあったが、この出来事以降、試合は非常に複雑なものになった。我々には運が必要だったがそれはなかった」
 
ミランの今後のチャンピオンズリーグの試合はアウェイのディナモ・ザグレブ戦とホームのレッドブル・ザルツブルク戦の2試合。彼らから勝利をあげれば決勝トーナメント進出もまだ十分に可能であり、諦めるには早過ぎる。しっかりと気持ちを切り替えてこれらの試合に臨みたいところだ。

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