泥沼4連敗で最下位に沈むレスター 必要以上の主力流出回避が再スタートのきっかけとなるか

ここから立て直せるか photo/Getty Images

プレミア開幕戦から勝ち点を得られていない

第5節マンチェスター・ユナイテッド戦に敗れ、4連敗となってしまったレスター・シティ。ここまでの5試合で獲得した勝ち点はわずか1に留まっているが、悲観するにはまだ早過ぎるかもしれない。

長きに渡ってレスターの守護神を務めたGKカスパー・シュマイケルはニースへ、若き主力CBだったDFウェズレイ・フォファナはチェルシーへと移籍してしまった今夏。フォファナの売却でおよそ7500万ポンド(約122億円)と推測される移籍金を得たものの、補強は彼らの穴埋めと見られるGKアレックス・スミシーズとDFヴォウト・ファエスのみに留まった。

英『Daily Mail』によれば、レスターの会長アイヤワット・スリヴァッダナプラバ氏は、ファイナンシャルフェアプレイと呼ばれる財政規則を守るために、帳簿のバランスをとる必要があると痛感していたようで、選手の売却がなければ支出することもできなかった模様。移籍市場が閉幕したことが、ブレンダン・ロジャーズ監督にとって最大のプラスだと同メディアは伝えている。

レスターはシュマイケルやフォファナの他にも、FWジェイミー・バーディやMFジェイムズ・マディソン、MFユーリ・ティーレマンス、MFブバカリ・スマレといった主力たちにも移籍の噂があった。守備陣の主力は失ってしまったが、そこから前の選手たちは失うことなく、なんとか現状維持することができた今夏だった。

そもそもレスターは、アーセナルやチェルシー、マンUといったビッグ6との試合を5試合中3試合行っており、厳しいカードが続いていた。ブレントフォード戦やサウサンプトン戦でも勝ち点3を得られなかったことは事実だが、必要以上の主力流出を回避できたここから再スタートを切り、勝ち点を取り返していくことも可能だろう。

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