三笘薫への頼りすぎには注意? ベトナム戦前半で露呈した“諸刃の剣”となった武器

左サイドを切り裂く三笘だったが photo/Getty Images

左ウイングで先発出場した

日本代表はFIFAワールドカップのアジア最終予選でベトナムと対戦。オーストラリア戦からメンバーを大幅に変更して挑んだ一戦だったが、勝ちきることはできず1-1のドローで決着した。今試合で先発出場した三笘薫は、得意のドリブルで相手DFを翻弄する。

オーストラリア戦では終盤での2ゴールで勝利の立役者となった三笘。今試合もその勢いそのままに自らのドリブルを武器に左サイドから起点を作っていく。三笘がボールを持つと何度もチャンスシーンを迎え、ゴール前に迫った。

そういったシーンは前半の序盤に多く見られたが、そこが一番の打開策となってしまっていた。前半に攻撃での連携不足を露呈した日本は、徐々に左サイドからの三笘のドリブル一辺倒となってしまい、人数を増やして守るベトナム守備陣に対応されてしまう。三笘が仕掛け、サポートに入った中山雄太がクロスを上げるも合わないといった形が増えていった。

後半はシステムを変えたことで攻撃に連動性を持たせ、同点に追いついた日本。三笘のドリブルは大きな武器ではあるものの、それに頼り切りでは悪循環となってしまう。この強力な武器を諸刃の剣としないためには、森保一監督が戦い方の方向性を示すことが重要となる。

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