空中戦勝利数113回はベルギーで2番目の数字 空の覇者・FW原大智はサムライブルーの一員となるのか

ベルギーで評価を高める原大智 photo/Getty images

期待できる若手だ

3月に入り、アジア最終予選の残り2試合が近づいてきた。24日にはワールドカップ・カタール大会の出場が決まる可能性のあるオーストラリア戦が、続く29日にはベトナム戦が予定されている。メンバー発表は16日になっており、誰が代表入りするのか楽しみだ。

特にFWの人選は気になる。不動の大迫勇也は負傷で直近のリーグ戦を欠場している。森保一監督はオンライン取材にて「絶対にできない状態ではないと思うが、クラブとコミュニケーションを取って確認しながら、本人ができる状態か見極めて決めたい」と招集を迷っている胸の内を明かしている。実際に大迫はここまで多くの試合でセンターフォワードを務めた選手であり、重要なオーストラリア戦でいないとなれば厳しい。しかし、無理に起用して怪我を長引かせてしまうのは悪手であり、判断は難しい。

そこで代役候補として期待したいのがシント・トロイデンのFW原大智だ。リーガ・エスパニョーラのアラベスから今季ローン移籍でシント・トロイデンに加わっており、チームでは林大地と共に2トップの一角を任されている。ゴール数は6点とチームトップであり、今季から加わった選手だがすでに欠かせない存在となっている。

ストライカーとして6ゴールはまだまだ物足りない数字かも知れないが、彼の191cmという高さは大きな武器となる。大迫もそうだが、セルティックの古橋亨梧や前田大然は決してサイズのある選手ではなく、代表も高さを生かした攻撃ができていない。

原の高さという武器はベルギーでも十二分に通用している。空中戦の勝利数113回はベルギーリーグ全体で2番目の数字であり、彼のエアバトルの強さは際立っている。また、彼は高さだけでなくポストプレイを円滑に行える足元の技術も兼ね備えており、現代的なFWとしてチームに貢献している。それだけで大迫の代わりとはいえないが、大迫も年齢も影響か背負ってのプレイが難しくなっており、原を戦力として数えるのも悪くない。

FC東京からクロアチアのイストラで一気にキャリアアップし、現在はベルギーでプレイする原。欧州でも通用するサイズは魅力的であり、彼が新たな戦力としてサムライブルー入りすることはあるのだろうか(データは『SofaScore』より)。

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