プレミア“No.1新戦力右SB”は冨安で間違いなし C・ロナウドらとともに絶賛されるその実力
アーセナルで信頼掴んだ冨安 photo/Getty Images
今夏の補強の中でも大ヒット
プレミアリーグ4位を維持しているアーセナルの原動力は、若き新戦力たちだ。今夏の補強がヒットしたことが今の順位に大きく影響しており、サポーターも今のチームに明るい未来を感じていることだろう。
その1人が日本代表DF冨安健洋だ。今夏ボローニャからやってきた冨安は右サイドバックとしてサポーターのハートを掴むことになり、弱点の少ない大型サイドバックとして地位を確立しつつある。攻撃面ではリヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドやマンチェスター・シティのジョアン・カンセロといった選手の方がハイレベルだが、単純な守備力で見るならば冨安は現プレミア・サイドバック陣の中でもトップクラスではないだろうか。
英『GIVE ME SPORT』は「今夏のプレミア新戦力ベストイレブン」と題した特集を組んでいるが、そこでも冨安は右サイドバックとして選ばれている。新戦力の中ではNo.1右サイドバックとして認められているのだ。
大きな期待を背負いながら、少々伸び悩んだエクトル・ベジェリン、トップクラスのサイドバックとは言い難いセドリック・ソアレス、カラム・チャンバース。冨安はアーセナルが悩んでいた右サイドバックの答えになったとの評価だ。
センターバックでは、同じく今夏アーセナルに加わったベン・ホワイトも選出されている。冨安とホワイトの加入が最終ラインの質を高めたのは間違いなく、アーセナルの守備は今夏の補強で一気に安定感を増した。これも現在4位につけている理由の1つだろう。
マンUに戻ってきたクリスティアーノ・ロナウド photo/Getty Images
ロナウドもさすがの存在感
また、アーセナルからはボランチとしてMFマルティン・ウーデゴーも選ばれている。ウーデゴーは昨季もレアル・マドリードからレンタルで加わっていたが、今夏に完全移籍へと切り替えた。この判断はアーセナルにとって正しいものだったと言える。
他のポジションを見ていくと、GKはウォルバーハンプトンのジョゼ・サ、最終ラインは右サイドバックに冨安、左サイドバックにブライトンのマルク・ククレジャ、センターバックはホワイトと、クリスタル・パレスのマーク・グエーイ。
中盤はボランチにウーデゴーとチェルシーからレンタルでクリスタル・パレスに加わっているコナー・ギャラガー、2列目はエヴァートンが安価で獲得したデマライ・グレイ、ワトフォードで大ブレイクするナイジェリア代表のエマニュエル・デニス、ライプツィヒからレンタルでウォルバーハンプトンにやってきた韓国代表FWファン・ヒチャン、そして最前線はマンチェスター・ユナイテッドへ戻ってきたクリスティアーノ・ロナウドとなっている。
ロナウドも最近は結果が出ないゲームもあるが、それでも前半戦は大事な場面でゴールを決めるなど貢献してきた。ロナウドがいなければ順位はもっと落ちていたはずで、チャンピオンズリーグでも決勝トーナメントに進めなかったかもしれない。ロナウド効果は確実に出ている。
アーセナルから最多の3人が選ばれているのは特長的で、GKもアーロン・ラムズデールの獲得が当たっている。今回はジョゼ・サが選ばれたが、僅差と言っていいだろう。安定した守備を軸にトップ4を守り抜けるのか。後半戦への期待は膨らんでいる。