2試合連続ドローのトゥヘル・チェルシー 大きく影響した“ルカク並みのキープ力”を持つ男の離脱

現在離脱中のハフェルツ photo/Getty Images

復帰はいつになるのか

新型コロナウイルスの影響や怪我での負傷もあり、満足にメンバーを集められていないチェルシー。直近の2試合ではエヴァートンとウルブズ相手に引き分けており、白星を挙げなければならないゲームだったが、勝ち点を落としてしまった。首位のマンチェスター・シティとは勝ち点6ポイント差となっており、後半戦に直接対決で勝利しても追いつけなくなってしまった。

ブルーズの攻撃力低下はやはり、前線のキーとなる選手の不在が大きく影響している。ドイツ代表のMFカイ・ハフェルツだ。もちろん、ロメル・ルカクやティモ・ヴェルナーの離脱も苦しいが、ハフェルツさえいれば勝ち点を落とさず何とかなっていた可能性は十分にある。

2020年にドイツのレヴァークーゼンからやってきたハフェルツ。加入当初はFWなのかMFなのかどっちつかずな選手だったが、今はその中間ポジションで活躍しており、現状でのセンターフォワードではルカクより序列は高い。

特に前線でボールを収めるキープ力が光っており、フィジカルの強みを持つ屈強なプレミアDFを相手に力強いキープを見せている。そこからチャンスメイクや動き出しで違いを作ることができ、前線に求められる複雑なタスクを一人でこなすことができる。だが、ハフェルツがいないことでチェルシーは前線で違いを見せられなくなっている。

直近のウルブズ戦ではクリスティアン・プリシッチを頂点にメイソン・マウントとハキム・ツィエクをシャドーに並べたが、プリシッチに収まらず中央からの攻撃が機能していなかった。右ウイングバックにリース・ジェイムズがいることで迫力のある攻撃は見せられるが、直近2試合での引き分けはハフェルツ離脱が響いている。

明確な復帰時期は明かされておらず、チェルシーの苦しい日程はまだまだ続きそうだ。

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