《1億6000万ユーロMF》の4年間 シャビの下でもリヴァプール時代の輝き戻らない

バルセロナで戦い続けてきたコウチーニョ photo/Getty Images

シャビのスタイルと100%マッチするのか

2018年のバルセロナ移籍からそろそろ4年の時が経過しようとしているが、スペインの地でもがき続けてきたのがMFフィリペ・コウチーニョだ。

当初コウチーニョへの期待は大きく、アンドレス・イニエスタの後釜候補、ネイマールの後釜候補など、中盤とウイングの両方で活躍が期待できると考えられていた。バルセロナがコウチーニョ獲得へ費やした移籍金は1億6000万ユーロだ。

しかし、夢の移籍は次第に悪夢となった。リヴァプール時代の輝きは発揮されず、移籍金に見合うパフォーマンスは見せられないままだ。
英『BBC』はいくつか問題点を挙げているが、1つはリオネル・メッシとの共存だ。今はパリ・サンジェルマンへ移籍しているが、メッシはバルセロナのキングだった。いかなる選手もメッシの脇役に回る必要があり、メッシ中心のシステムに適応していかなければならない。コウチーニョはややボールをこねるところがあり、そこがバルセロナのスタイルとマッチしなかったと見られているのだ。

ただ、メッシは今夏に去った。今季途中にはクラブOBシャビ・エルナンデスが指揮官に就任し、コウチーニョにとっては挽回のチャンスだったはずだ。

しかし、今のところはシャビの下でも順調とは言い難い。同メディアはシャビがスペースに素早くアタックできる推進力を備えたアグレッシブなMFを求めており、コウチーニョにはそれが出来ないと指摘。今のシステムではコウチーニョのポテンシャルをフルに発揮するのは難しいとの意見だ。

まだシャビ政権はスタートしたばかりだが、コウチーニョに残された時間はあまり多くないだろう。冬の市場までにシャビを納得させたいところで、早期の結果が求められる。

もうコウチーニョも29歳となったが、リヴァプール時代の輝きは戻ってこないのか。バルセロナでの4年間はほろ苦いものとなっている。

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